神天魔創世記～元天使と元悪魔の理～

西暦２０４５年。
日本の片田舎に、ふてぶてしい男の子が誕生した。
彼はかつて、異世界エメスで、最強の名をほしいままにしていた大悪魔だった。

転生した記憶そのものを失っていた彼は、５歳の誕生日を迎えると同時、異世界の神様の計略により、元大悪魔だったという記憶をすべて取り戻してしまう。
腑に落ちない点がいくつかあったものの、またしても力に魅入られた彼は、とある事情（迷宮侵攻）から、その異世界の神様と結託し、「世界変革」を起こした。

これにより、地球にファンタジーが到来する。
つまり、ほんとうに異世界は存在していて、魔物もいた。さらに、神様から力も贈与された。
この事実に、人々が浮き足立ったのは言うまでもないだろう。
結託して事を成したふたりも、この時ばかりは満足気であった。

しかし、ふたり…続きを読む