第2話 元社畜 バーチャルゲームに手を伸ばす
「バーチャル・リアリティデパイス……最新型? 値段は5万円と......たっかいなこりゃあ」
夜中の二時、自室の机、パソコンを前に一人呟く。
「デパイスひとつで動画、アニメ見放題、最速安全のプラウザに動画配信もOK、体調管理アプリも搭載これ一台でなんでもできる、……今なら限定大人気ゲームを一本つけて税込……7万……たけぇよ」
思いきって、四年勤めた仕事を辞めた。
円満とは程遠い泥沼な別れだったが今更どうでも良い、問題はこれを買うか否か。
社会保険が適用されしばらくは何もせず暮らせる、貯金もそれなりにある。
これを買ったとしても5年はだらだらと過ごせだろう。
「……」
外に出て、旅行に出て、お日様浴びて健康に暮らす……復職する時苦労しないだろう。
……だが仕事の心労のせいかその時間を有意義に過ごせる体力気力は今のところ、ゼロ。
体がだるい腰がいたい頭が回らない偏頭痛もおまけでついてくる。
湿気の多い日は最悪.....よって外出は最低限で良いだろう。
パソコンを睨み、俺はため息をつく。
さてここからが本題だ。
数年使うと仮定して……今後生活するためのスケジュールを適当に練って……よし。
「……買うか」
結論は出た、後はそれに沿って速やかに動くのみっと。
届くのは、三日後か……寝よ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます