別れや悲しみの中でこそ光るもの

作者さまが他作で扱われている白百合の病について、新たな角度から切り取った作品ですが、本作から読み始めても違和感なく入ることができました。
美しくも悲劇的な雰囲気は、タイトルにも掲げられている人物・オフィーリアの印象にあまりにぴったりです。
クラシック音楽の優雅な雰囲気も相まって、物語の世界に惹きこまれます。
音楽を掘り下げていく過程で、登場人物たちの考えや思いが紐解かれて行く様子も、音楽に知見のない自分にとってとても新鮮でした。
ぜひ映像でもこんな世界が見たいなあ、と思ってしまう文章です。

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