嵐の風は、あちらとこちらの境を曖昧にする

海辺を散歩する少年の、ある体験談。
ある女性に会った彼の心にさざ波が立ち、その後本当に嵐がやってきます。
不思議な女性は人だったのか、そうでなかったのか、どこへ行ったのか。
日常のなかの非日常である「嵐」が、様々なボーダーラインを揺るがす様子を切り取った短編です。
消波ブロックという、落ちるとえらいことになる場所に彼女が座っているのも、何だか印象的でした。

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