僕は、彼女と海で約束を交わした。

 いつもと変わらぬ犬の散歩。潮風に導かれるように、僕は海の方へ歩を進めた。そこには、全身ずぶぬれの美女がいた。美女は「待っていたの」と言う。誰を、とは言わなかった。そして僕は、明日も海に来ると、彼女に言ってしまう。
 翌日、嵐がやってきた。午後の授業は取りやめになる。家にいても落ち着かない。どうしても彼女のことが気になるのだ。僕は家族の制止を振り切って、散歩に出る。もちろん、嵐の海が危険だと分かっていた。
 そして僕は、美女と再会する。しかし美女の様子はおかしくて――。

 果たして、美女の正体は?
 僕は美女の誘惑に勝てるのか?

 是非、ご一読下さい。

その他のおすすめレビュー

夷也荊さんの他のおすすめレビュー1,171