篝火の心強さをご存知ですか?

 本来、相容れない存在である鬼と人の和風ファンタジーです。

 人のヒーローと鬼のヒロイン…設定に従えば悲恋、応仁の乱の後の京都が舞台という設定を足せば、暗いダークファンタジーを想像してしまうのですが、確かに本作、物語のトーンは暗めですが、そこに篝火が焚かれているような明るさを感じられます。

 あらすじにある通り、鬼退治、人食い鬼と、昔話、お伽噺の悪役に欠かせない鬼ですが、同時に温厚な鬼の存在も、私たちは昔話に出てくる事を知っているはずで、だからこそヒロイン・朱音の存在を受け入れられると思います。

 明るい点、抜けている点などから、強大な力を持っていても、それは恐ろしさと同時に心強さも感じられます。

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