彼と交わした遠い日の約束

高校最後の一年を迎える春、私こと翠は幼馴染の陽太が同じ学校に入学してくることを知った。
陽太とは小学校の時に将来のことを約束し合った仲！　なので、普段冷静で落ち着いている私も、思わず胸が高鳴ってしまう。最近は近所で会ってもそっけない会話しかしてないけど、同じ学校に通うなら、同じ道を登校するなら、仲良くしてしまっても自然なのでは？　

自然なのでは！？

この機会を逃さない。
私は陽太ともっと仲良くするんだ！　
たくさんお話して、手を繋いだりして、えへへ……そんなことになったら困っちゃうなぁ。困っちゃうよー……。

……と◯◯県某所在住の高校三年の女は供述しており余罪を追及――（以下略）