概要
たまたまお店と出会った〝わたし〟。
様々な場面で、三人の店員や常連客と、お菓子を通じて小さな心温まるストーリーが展開される。
美味しいお菓子が織り成す、温かくちょっとだけ不思議な物語。
・.。*・.。*
まれぼし菓子店
美味しいお菓子をつくっております。
皆様のおもいでによせて。
食後のひとくちに。
夜食のお楽しみに。
お気軽にお立ち寄りください。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!心が満たされるひと時を。
夜闇の中、軒先にぶら下がるランプに照らし出された不思議なお店。
まるで魔女が居そうなそのお店は、『まれぼし菓子店』。
導かれるようにして出逢った『わたし』は、そのお店の虜になってしまうのです。
手嶌さんを始めとしたお店の人たちも、それぞれに個性があって、徐々に親しくなっていく楽しみがあります。
一緒に訪れた人の意外な一面を見ることで距離が近付いたり、嫌なことがあってささくれ立った気持ちを静められたりといったストーリーもあり、良いスパイスになっています。
ほっこり幸せな気持ちにさせられますよ。
時折、お店に訪れる不思議なお客を垣間見るのも、このお店ならではですね。
何より、登場する菓子の数…続きを読む - ★★★ Excellent!!!疲れた夜にまれぼし菓子店でひとごこち
会社の飲み会帰りでひどく疲れたある夜、〝わたし〟は商店街のなかに和洋菓子店を見つける。その名も『まれぼし菓子店』。
そこは日常と非日常のあいだで美味しいお菓子を食べられる、素敵でふしぎなお店なのです——
私自身、いつも仕事帰りの電車のなかで一話ずつ読ませていただいておりますが、身体を満たしていたずっしり重たいあれこれが読みおえたときにはすっかり幸せにかわっています。
文字を読むだけで頬をいっぱいにする美味しいお菓子ももちろん魅力的ですが、お店の人たち、お客さん、〝わたし〟といった、その夜のまれぼし菓子店を作る人たちのすべてがあたたかくて、読みおえたあとはちょうど〝わたし〟が手嶌さんからお…続きを読む - ★★★ Excellent!!!不思議なお菓子屋さんへ行ってみませんか?
和洋の絶品お菓子を提供するまれぼしお菓子店。ひとくち口に運べば虜になること間違いなし。味が絶品なのはもちろんですが、このお店の魅力はそれだけには留まらず……
疲れた心にソッと寄り添ってくれるような。弱った心を励まし、優しく背中を押してくれるような。
楽しいときは一緒に喜んで、悲しいときは一緒に泣いてくれる。そんな素敵なお店です。
登場するキャラクターたちも魅力的な方たちばかり。優しいのにちょっぴり不気味で、だけど不思議と怖くない。
お菓子の描写がとにかく美味しそうでお上手で美味しそう(大切なことなので二回言いました)空腹時にはご注意ください。絶対に何か食べたくなります。
きっとあなたも…続きを読む - ★★★ Excellent!!!そっと日常に添えたくなるような温かい物語
私が作者様の作品を初めて読んだのは、この物語ではなく、エッセイからでした。
まず思ったのが、綺麗…でした。あまりの文章の美しさに感嘆の溜息が溢れ、透き通るような透明感溢れる文章に、読み進めていく程に心がすっと癒やされていくのを感じました。
エッセイを全て読み終え、こんな綺麗な文章を書かれる方はどんな物語を紡がれるのだろうと、好奇心の赴くままにこちらのまれぼし菓子店を読ませて頂いたところ、そこにはエッセイと同様に美しい文章はそのままに心温まるお話が散りばめられていたのです。不思議なお菓子店という設定はありながらも、一見ありふれたような日常を瞬間瞬間でこんなにも鮮明に文章で表現することが出…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ほっこり甘くてハートフル。ほの不思議なお店にて、癒しの一品めしあがれ♪
無神経な上司から心ない言葉をかけられて、ひどく凹んだ深夜23時。
煤けた気持ちを引きずりながらの帰途、彼女はそのお店――「まれぼし菓子店」と出会ったのでした。
主人公はおひとり女子で、会社では下っ端社員。ちょっと不器用で気にしいなところもある、ごく普通の女性です。
そんな「わたし」が「まれぼし菓子店」へ通い詰め、美味しいお菓子をいただいて元気をチャージする。各話完結型の読みやすいお話となっております。
まれぼしの店員さんは三人で、それぞれに得意分野がちょっと違いますが、皆とても根が優しいです。いつも主人公にぴったりの品をチョイスしてくれますし、お菓子の名前がとても素敵。
食べ…続きを読む