甘酸っぱくも切ない、至極のアオハル物語。

高校屋上が舞台。ヘッドホンを耳にあてがい「わざと」ますます自分を孤に追い込む女子高生が一人。
彼女が聞き耽るそれは『ただの流行の音楽』ではありませんでした。
彼女にとって大切な……。

そこに現れたのは男子生徒、それも後輩だそう。
名乗った彼は唐突に『依頼』をします。

初めましてなんでしょ? なんでそんなことを言うの?
彼女のことを知りもしないで。そっとしておいてあげて。
心の傷を癒すには音楽が一番なのだから。
そう、癒すはず、なのに彼女は癒されるどころか……。

バラバラだったピースがかちり、かちりときれいにはまっていく爽快感。
とっても切ない物語。だけど読後感はまさかに爽やか。

至極のアオハル物語を堪能させていただきました!

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