真剣にならざるを得ないゲーム

 VRMMOを題材にしたものは数あれど、その中にあって異質と思える作品になっていると思わされる物語です。

 これはゲームの中で実際に命の遣り取りがあり、死んだ後はゲームないのNPCとして留まる事がルールとなっている事に目を引かれました。

 ゲーム内での死は現実の死に繋がるという設定はよく見ますが、それは多くの場合、何らかの事故によるものであり、登場人物は巻き込まれたという形になっている事が多い印象がありましたが、このFake Earthは序盤で名言されます。

 登場人物は承知の上でゲーム内に入り、生きていくのです。

 しかし本当に命の遣り取りをする事になるけれど、それが反社会的なインテリジェンス、または非情なメンタリティによるものではなく、高潔な目的とはいえないとしてもそれぞれの想いがある事を伝えてくれる物語です。

 願わくばエンディングに辿り着けますよう…。

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