Fake Earth

作者 Bird

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★★ Very Good!!

この作品にとっての「死」は、ゲーム内のプレイヤーからNPCになり、その後の生涯を生きなければならないということです。

ネット社会を生きる現代人にとって、これは本当の死よりも辛いことではないでしょうか。

インターネットとは、ごくごく一部の頭のいい資産家が設計したもの。彼らは物心ついた頃から「自分は主役になれる」と確信し、実際にそうなるだけの能力と資産を持っています。そんな人たちがSNSというものを作り、「双方向間の情報交換を実現させれば、世界はより良くなる」と公言しました。

それは、半分は正解です。ですがもう半分、インターネットの設計者たちは「人間の殆どは価値ある情報を持たないNPC」ということを見落としていました。

TwitterにしろFacebookにしろ、「みんながプレイヤー(PC)」です。言い換えれば、NPCの存在を許しません。だからこそ、サラリーマンから高校生、中学生、小学生、自営業者、地方在住の農家、果てはどこかの国の自然保護活動家まで「私はPC」と主張します。NPCになることは、即ち死を意味します。

インターネットを突き詰めると、結局はこの作品の世界観のようになっていくんですよね。

そのあたりをしっかり認識して書いているのは評価に値しますが、問題は世界観やゲーム内ルールを解説するために、序盤の尺がごっそり奪われているという点です。

丁寧に説明しておきたい気持ちは理解できますが、小説では「説明」は「描写」に勝ることは絶対になく、常に「描写」を重ねながら物語をエンジンのように回していく……というのが一番の理想形です。

それを鑑みると、いささかロースタートかな? という感想は否めませんでした。

ただ、それを補うように「章毎にキチンと話をまとめている」という点が光っています。とりあえず第1章の最後まで読み進めてみると、話が綺麗にストンと落ちてるんです… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

教師の視点から始まる物語は、教師の違和感から始まり、それを使って学校生活を良くするという感じで始まったので、ストーリー的にはどうなんだろう?と首をかしげていました。そしたら、新しいキャラクターが出てきて、そのキャラクターが教師の不思議な能力が通用しないキャラだったので驚きました。そして、そのキャラクターが言った言葉にも驚きました。彼の言った一言によって、教師の立場が一体どんなものだったのか、推測することが楽しいです。面白かったです。

★★★ Excellent!!!

 正直なところ、VRMMOなんて似た話が多いと読む前は思っていました。(すいません)

 ただ、序盤の『10分間の質疑応答』ここの最後の部分で一気に、物語に引き込まれていきました。

 VRMMOという在り来りな設定の中に、この作品にしかない独自性が感じられました。

 今後も目が離せない作品です。

 これからも頑張ってください!

★★ Very Good!!

 VRMMOを題材にしたものは数あれど、その中にあって異質と思える作品になっていると思わされる物語です。

 これはゲームの中で実際に命の遣り取りがあり、死んだ後はゲームないのNPCとして留まる事がルールとなっている事に目を引かれました。

 ゲーム内での死は現実の死に繋がるという設定はよく見ますが、それは多くの場合、何らかの事故によるものであり、登場人物は巻き込まれたという形になっている事が多い印象がありましたが、このFake Earthは序盤で名言されます。

 登場人物は承知の上でゲーム内に入り、生きていくのです。

 しかし本当に命の遣り取りをする事になるけれど、それが反社会的なインテリジェンス、または非情なメンタリティによるものではなく、高潔な目的とはいえないとしてもそれぞれの想いがある事を伝えてくれる物語です。

 願わくばエンディングに辿り着けますよう…。

★★ Very Good!!

 私はこの作品を、一度投げた。
 プロローグで描かれる星倫典の独白で、まるでVRを利用した新たな学園ドラマが始まるのかと期待したが、その実はゴリゴリのバトルものであった。
 そのギャップにやられてしまった私は上記の通り、一度投げた。

 しかし改めて見てみると、これが良くできている。
 大抵のVRMMOは序盤に、独自の世界観と、独自の設定で膨大な知識を読者にぶん投げる設定資料集が存在する。
 私はこの物語の面を被った設定資料集が大嫌いで、そんな作品は挙って投げたものだった。
 しかしこのFakeEarthは何を隠そう、地球を舞台にしているが故に、単純にその知識量が半分になる。
 しかも序盤から自然に始まるチュートリアルと、苛烈な戦闘シーンは計算つくされているかのように、戦闘の高揚感を失わせずに、私たちに優しいチュートリアルを行ってくれる。

 またゲーム内であるというのに、精緻な世界は、その圧巻の描写力によって、文字を鮮やかな画に変化させられる。
 それはまさに「……現実世界を完璧に再現したゲームか」と、読者を唸らせるだろう。

 悪いところを上げるとすれば、多用される傍点と、チープな擬音が気になった。
 上記のように、主人公のクールな独白や、繊細な世界の描写の中で、女子高生の飲むタピオカの如く文章内に転がった傍点はいささか冷める。
 また擬音もあり来たりでありながら下手にアアアアアと長く続いたようなものが、少し見苦しく感じてしまう。
 これこそ筆者の描写力が故に気になってしまうところであるために、読んでいてもっと他に方法はなかったのかと、筆者の技量にこれ以上を期待してしまう。

 しかしそれを抜きにしても、面白い作品だった。

 タイムマシンが出来たら、まず、私はこの作品を投げた自分を殴りに行こう。これはお前の文章力を高めることの出来る作品だ、と。

 FakeEart… 続きを読む

★★ Very Good!!

これはすごい。いや凄いだけでは言い表せなくらい面白い!

実際にある土地や建物を活かしたVROOMと書いてあったので、黙々と読んでいると心理戦や頭脳戦をメインの高いであるため、レベルやスキルによるゲームバランスの不安定はないので緊張したバトルが見れる。

頭脳戦を見たい。緊張した雰囲気が欲しいならこの作品を読むべきだと思う!

★★★ Excellent!!!

最初の不思議な先生の回顧録から始まって、段々と本編へと繋がっていきますが、秘密のネットゲームの中で殺し合いをするという内容です。

ただ、この手の物語は結局ただのファンタジー系RPGになりがちなのに対し、騙し合いの頭脳ゲームになってる所が良い。

ゲーム故に目的意識もはっきりしてるし、この先がどうなるかも気になるのでここ数年で見たカクヨム小説の中でもダントツで良かったです!

この続きに期待が高まります!

★★★ Excellent!!!


 正直、よくあるVRMMO系だと思って読んで痛い目を見た。

 練られた設定、描写、全てが高水準でまとまっており、非の打ち所がない。

 疑似地球が舞台だがちゃんとゲーム性のあるルールになっており、主人公も他にないプレイヤースキルと知能で、攻略していく。とにかくハラハラドキドキが続き、気付けば無意識でページを捲ってしまう引力を持っている。

 とにかく騙されたと、フェイクだと思って一度読んで欲しい。間違いなくそこにはこのジャンルにおける新たな境地が広がっている。

★★★ Excellent!!!

 SAOのようなVRMMO系の物語が流行となっているが、多くの作品の中でもこの作品は特に世界観が入念に作り込まれているといった印象。
 人体実験の為に作り出された非人道的な非現実世界『Fake Earth』。立ちはだかる逆境や、製作者であるアーカイブ社の人間たちの陰謀。それでも主人公である藤堂頼助は思考を巡らせ、凛子を助けるために困難を乗り越えていく。まだまだ第1章が始まったばかりですが、先が気になる作品となっています。有名な海外映画『メイズランナー』のように謎解き系が好きな読者にはかなりオススメな作品です。

★★★ Excellent!!!

VRを舞台とする物語としては重厚かつ入念な作りに感服するばかり、藤堂頼助の思考に深く入り込めばたちまち読者もVRの中に引き込まれたような没入感を味わえる。
そんな本作はぼくも既にその魅力に深く引き込まれております。しかし!
この作品の感動をまさにこれから味わいながら次を待ちきれないワクワクに浸れるのはカクヨムならではですよ!!

ぼくは今作の魅力を十分に理解していますのでエクセレントかつレビューを書かせてもらいました、カクヨムで未読の方こそこの作品をこれから楽しんでほしいですね。

同じVRの世界を書くものとして嬉々としてオススメできる一作です!!