イリス＝オリヴィエ戦記　～その日、少年は空と出会った～（完結）

空に憧れを抱いた少年が成長し、パイロットとなった頃に戦争が起きる――

その少年に焦点を当てて描かれる空の物語です。

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「戦記」と聞くと「国と国の戦い」『多勢vs多勢』という視点で描かれることが多く、登場人物もたくさん出てきて、思わず――

「難しくて読み進められない！」

って思うことがよくある私ですが……


本作はとても読みやすい戦記であり、主人公の「成長の物語」です。
パイロットになった少年の視点で、日常となった戦争を描いていきます。

〇〇兵器が！何センチ砲が！〇〇戦線で！　という「戦争」の色を濃く出すのではなく、日常の中で少年が感じ…続きを読む

この作品の戦闘描写……いえ、飛行機に関する描写は目を見張るものがあります。
架空機が作中に搭乗しますが、それらにはモデルがある為、作者様もよく研究成されているため、読みごたえがあります。

現実的な空戦の理不尽さや厄介さがよく表現されており、フライトシューティングというよりはフライトシムをしているような感覚に襲われます。

また、戦記物としてもかなり現実的であり、大変面白い作品なので、是非読んでみてください。

話数が多く読み応えもあります。主人公が最強、敵なしとかではないところがいいです！