これは、読むホラー映画です。

タイトルにも「嗤う」、チャッチコピーにも「笑う」があるように、ひと言で言っても多様なカタチがある「わらう」ことが、テーマになっているように感じてます。
実際、都市伝説の泥泪さまや、主人公のホスピタルクラウン風太の緊張したときの癖や、度々「えがお」に触れていくことになります。もちろん、恐怖や狂気をもよおす「えがお」にもです。

さてと、ホラー映画が好きな方ならわかってくれると思いますが、独特なワクワク感がありますよね。
(この胡散臭いやつ、すぐに死にそう)
(いや、意外としぶとかったりしてw)

などなど、怖いけど興奮気味に先の展開に期待しがちな人は、少なくないはずです。

この「嗤う泥泪」は、まさにそういった読むことで良質なホラー映画を楽しめます。

幼馴染のゴスロリオカルト動画配信者に、自称霊能者(弟子付き)、あからさまに胡散臭い作家様、意外としぶといかもしれないKYすぎるチャラ男、意外と頼りがいあるけど早くリタイヤするかもしれないディレクターなどなど、いかにもエキサイティングな登場人物たちに、ワクワクドキドキしませんか?しますよね?しますよね?
そういう人は、読まなきゃもったいないです!!

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