概要
不思議な國の主上様の、ちょっと困った恋のお話し
多々の神々様が座し、眷属神や瑞獣、魑魅魍魎に鬼、もののけ、妖(あやかし)等が存在する中津國の今上帝様は、妖しくも尊い瑞獣の血を引く兄君様に恋い焦がれて、体調を崩される有り様に。
優しくも尊い力をお持ちのお兄君様は、その思いにいたくお心を砕かれ、そしていつしかその思いを受け止められる様になられる。
互いに思いを確かめ合われたご兄弟だが、今上帝様にはご誕生の砌よりの皇后様がおありになり、今上帝様にはどうしても逃れられぬ、今生の運命(さだめ)がおありになられた。
不思議な国の今上帝様の恋模様は、妖しくも切なく乱舞する。
優しくも尊い力をお持ちのお兄君様は、その思いにいたくお心を砕かれ、そしていつしかその思いを受け止められる様になられる。
互いに思いを確かめ合われたご兄弟だが、今上帝様にはご誕生の砌よりの皇后様がおありになり、今上帝様にはどうしても逃れられぬ、今生の運命(さだめ)がおありになられた。
不思議な国の今上帝様の恋模様は、妖しくも切なく乱舞する。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!滑らかに典雅な日本語の、何とも魅力的な美しさ。ぜひ味わって欲しい!
第14話を読み終えた段階でのレビューです。
美しい瑞獣と帝との間に生まれたそれは麗しい兄君と、人間である皇后と帝に生まれた弟君。ある理由から、弟君が今上帝として立ち、兄君はひっそりと身を隠すように過ごしています。瑞獣を母とする兄君の美しさに、主上は深く心を惑わされ……そんな、なんとも雅に妖しく美しい世界を描いた物語です。
ぜひ味わっていただきたいのが、この物語の語られる言葉の美しさです。『源氏物語』さながらの世界が、なんとも滑らかに典雅な日本語で綴られています。古文を思わせる語り口でありながらするすると脳に流れ込み、細やかに美しい情景が目の前に描き出されていく心地良さ。格調ある淫靡さと相ま…続きを読む