弟帝様ご惑乱

作者 婭麟

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★★★ Excellent!!!

まだ日本に八百万の神々や悪しき魑魅魍魎、鬼、モノノ化たちが闊歩していた時代。

性別を越えて愛し合う2人は、文字通り性の壁を越えます。
この時代ならでの演出なのか、愛するが故に苦悩し、一途な故に葛藤する様は、読んでいて時にヤキモキし、時ににも、してしまいます。

一話一話が短くて読みやすく、さすがの筆力で魅力的かつ魅惑の世界観も楽しめます。

皆様もぜひ、お読みになられてくださいね。

★★★ Excellent!!!

第14話を読み終えた段階でのレビューです。

美しい瑞獣と帝との間に生まれたそれは麗しい兄君と、人間である皇后と帝に生まれた弟君。ある理由から、弟君が今上帝として立ち、兄君はひっそりと身を隠すように過ごしています。瑞獣を母とする兄君の美しさに、主上は深く心を惑わされ……そんな、なんとも雅に妖しく美しい世界を描いた物語です。
ぜひ味わっていただきたいのが、この物語の語られる言葉の美しさです。『源氏物語』さながらの世界が、なんとも滑らかに典雅な日本語で綴られています。古文を思わせる語り口でありながらするすると脳に流れ込み、細やかに美しい情景が目の前に描き出されていく心地良さ。格調ある淫靡さと相まって大変独特な魅力に満ちています。

物語はまだ序盤ですが、典雅な妖しさに満ちた美しい世界をたっぷり楽しませていただきたいと思います。

★★★ Excellent!!!

皆様は「源氏物語」をご覧になったことがありますか。原文ではなく、訳文でならたいていの方は触れたことがあるでしょう。
この物語の世界観、読感はまさに「現代語訳された源氏物語」の系譜です。

流れるような筆致、敬体の三人称で描かれる“神楽の君”のこの世のものではない妖しい美しさ。
まるで平安の絵巻物の中に迷い込んだような素敵な没入感が味わえます。

禁断の香りがプンプンしますが、主上様が兄君である神楽の君に惹かれるのも無理からぬこと…!だってとにかく美しいんですもの!

皆様も美しく儚げな神楽の君の魅力に惑わされて!

★★★ Excellent!!!

とにかく、美しい文章で綴られる世界観は、幻想的でありーー多くの神々や瑞獣、魑魅魍魎などが存在する中津國が舞台となります。

そして、このお話のメインとなるのは、主上様の恋のお話しですが、どの表現や描写も世界観に合っており、進んで行く展開にワクワクします!

不思議で幻想的な世界観と恋のお話しが好きな方には、ぜひお勧めしたい作品です!(*´ω`*)