概要
黒龍である父が動かなくなった。父を殺した魔物を憎み、そして旅は始まった
アーテノワ国の北側、ひときわ大きく高い山には心優しい龍が住んでいるのだという。
その姿は誰も見たことがなく、アーテノワ国に住む人々は、この龍を神の様に崇め、奉っていたのだそうだ。
その龍とは、龍の最高ランクに位置付けられる『黒龍』。この黒龍がアーテノワ国を魔物の脅威から守り、人々に安全という安心感を与えていた。まさに神龍として崇め奉られていたのだ。
そのひときわ大きく高い山の頂上付近で暮らす黒龍の親子がいた。父親とその娘は仲良くひっそりと暮らしていたが、ある日父親は動かなくなってしまった。
ひとりになった龍の子はこれからどうしていけば良いか分からずに、父親を殺した魔物を憎み飛び立った。
これはそんな、小さな黒龍の子の物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!この作品の合言葉。みんなで一緒に「リュカは可愛いなぁ!」
※作品は絶対評価したいので星はすべて二つです。
※十話まで読んだ感想です。
どこかの異世界、うっかりするとアーワテノ王国と読み違えそうになるアーテノワ王国に、平和と恩恵をもたらしていた黒龍が死にます。
彼には忘れ形見がいました。人間になれる龍の娘、家無きみなしごリュカの、幼い旅が始まります。
彼女が出会う人々は優しく、リュカを「可愛いなぁ」といって世話を焼いたり、抱き締めたり、言葉を教えてくれたりします。
でも、すぐ死んじゃうんだなこれが。
リュカを狙う人買いっぽい悪党もいるし、世界観からして厳しめなところがあるので、それは仕方ないのかもしれません。
ただ、明らかにリュカと濃厚接…続きを読む