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作者 夷也荊

式使い達が集う、伝奇ファンタジー

  • ★★★ Excellent!!!

神代の御代、黄泉平坂で恋しい夫にイザナミノミコトは呪詛を放った。
「いとしいわが夫(せ)の君よ。こんなことをなさるなら、私はあなたの国の人を一日に千人絞め殺しましょう」
それに対し、イザナキノミコトは呪詛返しを行った。
「いとしいわが妻の命よ。あなたがそうするなら、私は一日に千五百の産屋を建てるだろう」
こうして放たれた鬼たちが、ひとの生命を喰らい続ける――

感情を麻痺させて常にgive & takeで生きる千砂は、「受信」現象に悩まされていた。ある日「何か」に狙われた彼女を救った令は、式「犬」を使う式使いだった。彼は千砂にも「鶏」がいると言う。
親にも級友たちにも疎んじられる少女・巴は、必死に生きようと足掻いていた。彼女に憑く鬼の正体は――
幼馴染の改と甲は、甲の姉・菜摘をめぐる愛憎のただなかにいた。そこへ、鬼たちが現れる。


日本古来の鬼道・陰陽道・卦などが複雑に絡み合い、現代日本を生きる青年・少女たちの葛藤を巻き込んで繰り広げられる、暗く、激しく、心が痛くなるような伝奇ファンタジーです。民俗好きにお薦めします。

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