余白が想像力に問い掛ける

『文字』の連なりから成る『物語』とは何でしょう。
『物語』を構成する『文字』を奪われると、記録・保存が不可能に成るでしょうか。

疑問を重ねられた後に展開される『物語』は、弱肉強食の現代日本、「give&take」の信念で生きる若い女性の価値観の発露から始まります。仮の名をレイ。零を暗示する響きです。彼女の日常生活に謎の現象が襲いかかります。

受信とは? 式とは? 謎の中、恐怖感と睨みあうレイの真名が『物語』のキーに、なっていくのでしょうか?

日常に、さり気無く歩み寄る幽遠の足音は、聴こえ始めたばかりです。

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