香箱座り……たまらん。

タイトルの猫カフェという単語から、ほのぼのとした日常系のファンタジーなのかなぁと想像するのですが、蓋を開けてみると意外にダークな部分もあって、優しいだけの物語ではありません。かといっておどろおどろしい、血生臭い感じでもないので、そう構えることはないかと。(猫好きには悲しくなるシーンもありますが、ストーリー上必要な描写ですので)

序盤は猫カフェ開店に向けてシルヴェスが街の皆と少しずつ距離を縮めていく様子が描かれています。猫好き先輩とか魔法学校の同級生とかパン屋の王子とか宮廷魔道士とか(あと猫も!)、沢山の魔法使いや人間たちが登場するなかで、魔女狩りの行われている街の様子や迫害される魔法使いなどこの世界の背景も上手に織り込まれていて世界観がすんなりと理解できます。

猫カフェオープン後は一気に物語が加速するので、きっとあっという間に読み終わるかもしれませんね!
個人的に一番のお気に入りは第18話! シルヴェスの今までの苦労が報われた回で、もう終始ほっこりした気分になりました。
そこからラストへは、今までの伏線がどん! どどん!! どどどーん!!! と一気に回収されていき、気持ちが最高潮に高まった中でエピローグを迎えたので、個人的にはもう少し読みたい気もしました(単なる希望です)。
ラストはきれいに纏まって終わってますのでご安心を!

猫好きなら「わかるー!」と頷ける部分もあるので、そういうのも感じられてより面白かったです。
香箱座り、たまらんですよね(*^-^*)

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