概要
亡国の王女は血に濡れた道を歩む。かつては憎んだ王と共に。
祖国を滅ぼされた王女シャスティエは、仇の王の側妃になる。密かに復讐を意味する名を名乗り、夫には心を許さず、祖国の血を引く子に敵の国を継がせるのが目的のはずだった。
けれど彼女の心は揺らいでいく。敵国内の不穏な情勢、周辺国の野望の前には、仇のはずの男こそ最も信頼できる同盟相手だったのだ。優しく美しい王妃との交流や、生まれた子供に芽生えた愛も、彼女の憎しみを溶かしていく。一方で、敵対する者たちの悪意と陰謀が容赦なくシャスティエを襲う。
戦いに心身を翻弄される王女は、それでも血に濡れた道を歩む。かつては憎んだ王と共に。
※各話ごとに視点が変わる群像劇です。対立する登場人物が織り成す権謀術数をお楽しみ下さい。
※割とあっさり人が死にます。
※小説家になろうにて完結済の作品の転載です。
※基本的に隔日更新です。
けれど彼女の心は揺らいでいく。敵国内の不穏な情勢、周辺国の野望の前には、仇のはずの男こそ最も信頼できる同盟相手だったのだ。優しく美しい王妃との交流や、生まれた子供に芽生えた愛も、彼女の憎しみを溶かしていく。一方で、敵対する者たちの悪意と陰謀が容赦なくシャスティエを襲う。
戦いに心身を翻弄される王女は、それでも血に濡れた道を歩む。かつては憎んだ王と共に。
※各話ごとに視点が変わる群像劇です。対立する登場人物が織り成す権謀術数をお楽しみ下さい。
※割とあっさり人が死にます。
※小説家になろうにて完結済の作品の転載です。
※基本的に隔日更新です。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!亡国の元王女と敵国の王との権謀渦巻く王宮での戦いと艶やかなロマンス!
本来ならレビューは最後まで読んでから書くべきだとわかってはいるのですが、9章まで読んで、タイトル回収エピソードとその後の艶やかなロマンスが素晴らしすぎたのでこの熱量を一度ここで放出させていただきます。
イシュテン国の侵攻により、父と兄たちを失い、ミリアールト国の最後の女王となったシャスティエは、自らの命を差し出すことさえ許されず、大切な人たちによって命を贖われ、イシュテンの人質に。
権謀渦巻く王宮で、それでも矜持を失わず、復讐の機会を窺う彼女は、初めはイシュテンの王ファルカスに指摘された通り、美しく気高いが、世間知らずの姫君であったのが、彼をはじめ多くの人々と出会い、かつ苛酷な権力…続きを読む - ★★★ Excellent!!!亡国の元女王が挑む、権謀術数の復讐劇
本作は、緻密な陰謀劇を楽しめる長編である。
昨今のライトノベルとしては非常にシンプルな文体で、それは短めなタイトルからも良く分かる。
流行りの「あらすじ代わりのタイトル」を、敢えて避けているのだ。
読者数を稼ぐには厳しいが、正しい決断である。
読めば納得する、シンプルながら美しいタイトルは、内容にぴったりマッチする。
本文でも、余計な修飾はそぎ落とされ、必要十分なだけの描写が続く。
熾烈な権力闘争を描くのに相応しいスタイルだ。
ストーリーのメインである権謀術数は、多数の利害関係者が参加する非常に複雑なものになっている。
恐らく、1人称では全貌が理解できず、かといって3人称ではキャラクター…続きを読む