狂い泣け相棒よ2

(直後に日向の袈裟斬りが決まり、イドは地に伏した。急所は僅かに外れていたのだが動こうとしなかった。


その様子を見た日向は、ふらふらと歩みより生死を確かめようとイドに触れる。


確認が終わると静かに立ち上がり、一筋の涙を流した。無意識だったらしく乱雑に拭う…)


日向:……終わり…ました…っ。


敵:ふははは!ご苦労…日向よ。ザマないな…かつての相棒に手を下されあっさり逝くとは。


イド:(今じゃ……酣!)


酣:……失礼します、日向様!


(イドの合図を受けて具現化した酣が、空中から日向に一撃を与えて気絶させる。


日向を酣に託すとイドは起き上がった。)


敵:………何?生きていたのか……!医者の癖に死んでいるか判別もつかぬとは…!役立たずめが……


イド:………はっ。日向の見立ては合

うとった……何せあの瞬間、わしの心臓は"止まっとった"けな。


……短時間なら……欺く程度何てこたない。


覚悟はええか?わしの相棒を玩具にして………すんなり逝ける思うなや。


敵:この死に損ないが!我が直接引導を叩きつけてくれよう!


イド:………ほざけ、雑兵が。

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