優しい嘘4

酣:(……音無、話があります。主様の事で………)


音無:(姉さん…どうして止めなかったんですか!………間に合わないって…)


酣:(ごめんなさい音無。日向様を救うために……あの時の主様に構っている暇は無かったんです。


何故なら…日向様とお話したあの時には既に主様は、亡くなってましたから。)


音無:(不老不死の主が、こんな…結末になるなんて……残酷過ぎる…


最善の選択肢が…最良の結果を残すとは限らない、か。最期の嘘は…日向さんを護ろうとしてついた優しい嘘だったけど………


結果、日向さんは深い哀しみ…後悔に襲われた。………一体、何が正解なんだろう。やるせないよ…本当に………!)


酣:(だから主様は……誰とも深い関わりを持とうとしなかったんですよ。仮にこんな事態に陥っても…自分が全て背負えば誰も哀しませなくて済みますから…)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る