夢日記

琥珀もどき

第1夜 きゅうりの肺

私はどこかの商店街のようなところにいる。

道を挟んで向かいに知らない人が立っている。

電話がかかってきたらしく、受話器を取っている。

何故か電話の内容が私にも聞こえてくる。

「口が二つにものが二つ、あなたの寿命はあと二日。」

内容は忘れたがなにか問題が出されて、その人は正解していた。


私のところにも電話がかかってくる。机の上に置いてある黒電話の受話器を取る。

「口が一つにものが一つ、あなたの寿命はあと一日。きゅうりの肺は3つである、〇か×か?」


これだけしか言われないが、私は何故かこの問題の答えを外したら自分の命はあと一日なのだな、と理解する。

問題について考える。きゅうりといえど3つも肺があるなど聞いたことがないので、散々迷った挙句(本来きゅうりは植物なので肺はないことには気づいていない、起きてから考えるとおかしなことだが夢の中ではいたって真剣にこう考えていた)

「×」と答える。

「不正解」



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