第8夜 毛虫と神社

紅葉が美しい神社のようなところに来ている。

私はその落ち葉の上を誰かと一緒に歩いている。境内ではあるが、建物の裏手を歩いているので頭上には木が茂っているし、あまり神社っぽくはない。

赤く染まった美しい木々の下にはたくさん毛虫が落ちている。青くて長い毛を持つ、刺されたら痛そうな毛虫がそこかしこに落ち葉に紛れて落ちている。

私は毛虫を避けながら、出口に向かって歩く。歩いていると涙が出てくる。一緒に歩いている人がびっくりして、なんで泣いているのかと尋ねる。私は神社を去るのが寂しいから泣いている、と答えて、またここに来てもいいか、と聞く。構わない、と一緒に歩いている人は答える。

結局、誰と歩いているのかは分からないまま目が覚めた。 

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