概要
雪の降る街で、青年は少女と運命の出会いを果たす
放浪の旅をしていた画家崩れの青年ロディは、冬のある日、とある辺境の街に辿り着く。
余所者への風当たりが強く、宿もないという街の状況に途方に暮れるロディだったが、ただ一人、街外れの館に一人暮らす少女、シャルロットだけが彼を助けた。
だがロディは偶然、彼女が人ならざるもの――吸血鬼だという事実を知ってしまう。
死を覚悟したロディに、しかしシャルロットは言った。
「私の絵を描いて。その間に、私はあなたが信用出来るか見極める」
夢を失った青年と罪を抱えた少女、二人が出会った時――運命の歯車は回り始める。
(ノベルアッププラスにも掲載しています)
余所者への風当たりが強く、宿もないという街の状況に途方に暮れるロディだったが、ただ一人、街外れの館に一人暮らす少女、シャルロットだけが彼を助けた。
だがロディは偶然、彼女が人ならざるもの――吸血鬼だという事実を知ってしまう。
死を覚悟したロディに、しかしシャルロットは言った。
「私の絵を描いて。その間に、私はあなたが信用出来るか見極める」
夢を失った青年と罪を抱えた少女、二人が出会った時――運命の歯車は回り始める。
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いいんですか!?!?!?
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!殺すために生かしていた。でも、あなたには生きていてほしい。
荒廃した寒々しい街を、旅人は襟首を縮めて歩いていた。
住人らはよそ者を嫌い、旅人は相手にされず、宿も決まらず。
近付いてはいけないと噂のその館に、真っ白な少女が一人暮らしていたと知った旅人。
うちにおいでと彼女に誘われ、そうするうちにその少女の謎を知って──。
健気で純粋で、深い悲しみを背負う少女・シャルロット。
とある十字架を血染めの鎖で自らに巻き付けているその姿は、旅人・ロディの絶望していたはずの生に息吹を吹き込むことになっていく。
交流期間は短かったはずなのに、深い絆が生まれていた二人。
白い笑顔が色付く様を、ご覧ください。 - ★★★ Excellent!!!「生」か「死」か。その絵を描き上げた先に待ち受ける結末とは。
余所者嫌いの街にふらりとたどり着いた画家のロディと、「人を食う魔物が住んでいる」と噂される“還らずの館”に住む少女・シャルロット。生きる事に希望を失いかけていたロディですが、シャルロットと「とある取引」をした事により、彼は彼女の絵を描きながら暫く館の中で過ごす事になるのでした。
生きる気力を失いかけていたロディの心境が、シャルロットと過ごすうちに「希望」へ変わって行く様子が丁寧に描かれていて、つい彼に感情移入してしまいます…!
ロディがシャルロットの絵を描き上げた時、果たして彼は生きる気力を取り戻せているのでしょうか。
二人がどんな道を選ぶのか、その結末をぜひ皆様の目で見届けてあげてくだ…続きを読む