第16話 悪役令嬢ガブリエル敗北?

「ちょっと!? 私の可愛い妹ガブリエルに何をしているの?!」姉エルモがやって来た。

「フフ、まあいい。ガブリエル、これでちょっとはわかったかしら?」すると、カルリーノはどこかに消え去った。

 地面に倒れたままのガブリエルに姉エルモが駆け寄った。

「大丈夫? ガブリエル?」

「お姉ちゃん、私悔しいよ!」ガブリエルはそう言った。泣いている。

「さあ、早く家に帰ろうね!?」姉エルモはガブリエルを立たせた。

 悪役令嬢ガブリエルの、乙女ゲームの中での初めての敗北である。

 家に帰ったガブリエルは自分の部屋に閉じこもっている。姉エルモは何回もノックをしたが、ドアが開かない。

 ガブリエルはベッドで寝込んでいる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る