第14話 眠れない悪役令嬢ガブリエル

 今は夜。

 ガブリエルは自分の部屋のベッドで横になっている。なかなか眠れないガブリエル。果たしてあの日に脳内に入ってきた映像はなんだろうとガブリエルは思った。あれは前世の記憶なのだろうか、と。

 コンコン、ノックの音が。

 ガチャ。姉エルモが入ってきた。

「ガブリエル? 眠れないの?」心配そうだ。

「お姉ちゃん、一緒に寝よう?」ガブリエルは甘える。

 ニコニコして姉エルモがベッドに入る。

 それからエルモはガブリエルの頭を撫でる。

「あの日に頭をぶつけたけど、大丈夫かしら?」

「うん、大丈夫」ガブリエルは安心している。

「私の可愛い妹ガブリエル、お姉ちゃんがいるから大丈夫だよ?」笑顔で言った。

 姉妹は一つのベッドで横になっている。

 しいんとしている夜。

 姉妹はいつの間にか眠りについた。

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