第3話 パーティーとイケメン貴族たち

 ガブリエルと姉エルモはパーティーに招待されている。いっぱいのテーブルにはキラキラとしたお菓子が皿に盛りつけられている。ガブリエルはついついちょいちょい食べて回っている。姉エルモはというとイケメン貴族たちに囲まれて楽しそうに話している。それを見たガブリエルは反射的にこう言った。

「私はガブリエルって言うの! なんの話をしているの?!」そう言って周りはクスクスと笑い始めた。

「お嬢ちゃん? 大人の会話だからまだ早いよ?」一人のイケメン貴族はそうガブリエルに言った。

 それを聞いたガブリエルはムッとなって、

「どうして? エルモは一個上だよ? 私も会話に入りたい」と反論した。

 周りのイケメン貴族や令嬢たちがまたクスクスと笑っている。それを見たガブリエルはカッとなってこう言った。

「なんで?! 私はダメなの!?」

「お嬢ちゃん、さぁ、美味しいお菓子だよ?」イケメン貴族がガブリエルにそう言って差し出した。

 しかし、ガブリエルはそのお菓子を払いのけて、なんとイケメン貴族の股間をフンッと蹴りあげてしまった。

 周りはざわざわとし始めた。床には悶絶しているイケメン貴族が。ガブリエルはまだ怒りが収まらない。姉エルモがガブリエルに駆け寄った。

「ガブリエル! あなたはなんてことを……!」そう言ったエルモは顔面蒼白である。

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