第19話 穴
「穴って怖いよな」
「中国人の子供ってよく落ちるよね」
「オレ、多田水産のチクワの穴でスリランカ人と交信した事あるわ、何回か」
「俺はね、子供ん頃、穴の空いたガムでピーピー鳴らしてたらバーーッと霧みたいの噴き出して、よー見たら細ンまい妖精だったわ」
「ぼ、ぼく、居間のテーブルで小銭に水こぼしちゃった時、五円玉の穴がレンズみたいになっちゃって、何気に覗いたらタキシードの男が一心不乱にマリンバ叩いてました」
「オレ、風呂のお湯流し終えたら即座に栓する様にしてる。そーしないとヤドカリがやたらあがってくる」
「怖いなー、穴!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます