第7話 乙
旦那さん、大川の夜舟は初めてですかい?
ああ、江戸自体がな。お前さんたちが浅葱裏って馬鹿にしている田舎侍の小役人さ。
いえいえ、どうです白魚美味いでげしょ。
ああ、こういうのを乙って言うのだろう。他に珍しいものはあるのかい?
……そうさねぇ、こういうのはどうでげす。
ばっしゃーーん
ん、おっ、わっ、なんなんだ。おいこりゃああ…う、いぐぁぁぁ、ば、化け物がつので……む、胸を……
こいつぁですね。一角っていうつの鮫でやんすよ。わっちの言うことはよぅくききますのさぁ。旦那ぁ、国元ではそーとー阿漕なまねなさったんですねぇ。たんまり頂きましたよ。
ぼっしゃーーん…
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