第268話第百九十段 妻といふものこそ(2)への応援コメント
確かにわからないではないですが、それだと結婚の意味や価値観が変わってきますね……
作者からの返信
人権感覚が全く異なる時代と思います。
兼好氏は、女性に興味が無かったのか、あるいはフラレたのか、語調の厳しさから想像すると、どうも後者のような気がします。
第124話第九十段 大納言法印の召し使ひしへの応援コメント
おはようございます。
先ほど間違って違う方へのコメントをお送りしてしまいました。
読んでいらっしゃったら、すみません!
先日はレビューをいただき、ありがとうございました。
勇気が湧きます。
今回の兼行のお話は、じつはとても興味あるところです(わたしはいわゆるノンケですが)。
西欧化がほとんどなかった時代の日本は、同性愛がどんなふうに受けとめられていたか。
先ほどお送りしたコメントも、同性愛についての文章でした。笑
作者からの返信
いえいえ、いつもありがとうございます。
とにかく、この段については、ご想像にお任せるとしか、言いようがありません。
時代により、国により、禁忌も異なるようですので。
第117話第八十四段 法顕三蔵の、天竺に渡りてへの応援コメント
故郷が恋しくて、苦しい時は思い出し、その末に目的を達成したのですから、なおさら偉大さが浮き彫りになります。
故郷への愛もなく、何も苦労もせず、ただ容易に達成できた仕事であれば、三蔵法師の偉業ほどの重みは感じられないだろうと思います。
作者からの返信
見栄や体裁にこだわらず、人としての純な心を隠さなかった三蔵法師のこの話は、特に心に響くものを感じています。
第115話第八十二段 うすものの表紙はへの応援コメント
ジャズでも、海外ではビューティフルミステイクといって、アドリブ中のミスノートを問題にしないことが多いです。
そういう気持ちの余裕が、逆に強い精神を作ると思います。
完璧に囚われていると病みます。
作者からの返信
完璧に執着すれば、心は狭く、行動した結果も小さなものになるような気がします。
広く大きな心で、前向きに生きるほうが、楽しいと思います。
第113話第八十段 人ごとに、我が身にうとき事(2)への応援コメント
民主主義も共産主義もなく、環境汚染も経済成長も、化学兵器も核兵器もない時代にこのような考えを記していた人物がいるのは、やはり驚きです。
たかだか千年、二千年では人間は変わらないのでしょうか。
作者からの返信
悪の本質は、特に敵意の無い他者を害し、犠牲にして、自らの欲望の充足、不満の解消、利益や名誉を求めること。
それに疑問を持たない人は、残念ながら現代でも数え切れない程多く見られます。
編集済
第101話第七十一段 名を聞くより、やがて面影はへの応援コメント
こんばんは。
既視感は、実際は既視ではなく初めて見たものを、脳内の回路が「過去に経験した」と誤って判断することであると、わたしは思っていました。
過去のことを回想するときに、記憶を呼び出すような回路を通った情報が、過去の経験と認識されるのだろうから、誤って迂回したり迷走したりした現在の情報が、過去の呼び出し通路を通ってしまえば、既視感になる。
過去のことなのか今のことなのか、判断するのは現在の自分なのですから。
けれども、以前に経験してメモとかに記録していたことが、のちに実際に起きて、メモを改めて確認するというケースもあるらしいですよね。
ナゾです。
作者からの返信
試験日前につい居眠りをして起きたら真っ青。
「またやってしまった」
そういう経験は数多く・・・
第88話第六十段 真乗院に盛親僧都とて(3)への応援コメント
ステレオタイプですが、いわゆる天才でしょうか?
どこかが秀でていて、どこかで欠落する。
非常に偏見に富んだ見方ですね。笑
作者からの返信
もともと出家の身なので、天衣無縫を貫けたのだと思います。
勤め人なら、早速、解雇です(笑)
第87話第六十段 真乗院に盛親僧都とて(2)への応援コメント
おはようございます。
言葉がだいぶ違っていた時代にも、あだ名をつける行為は同様にあったのだと、当たり前のことに思い当たりました。
昔も同じだったというよりも、時代が進むにつれて劣化しているのだよ、と兼好さんならいうかもしれませんね。
作者からの返信
言いたい放題の僧都だったようですね。
悪意のない「あだ名」であるならば、問題はなかろうと思うのですが、現実には悪意があるほうが、人には受けるようです。
第81話第五十七段 人の語り出でたる歌物語のへの応援コメント
大物だけに、残念ですよね。
まあ、現役時代を知らない若い方々には関係ないことです。
余計な敬意を払わないでいいと思います。
作者からの返信
余計な、不見識なことを言いふらすような老人にはなりたくないものです。
後に続く人の迷惑にしか、ならないので。
第80話第五十六段 久しくへだたりて逢ひたる人のへの応援コメント
自らを省みようと思いました!
作者からの返信
真夏の炎天下、クーリッシュなら多少待たされても心配はないのですが、コーンのソフトの場合は、一刻を争います(笑)
第167話第百二十二段 人の才能は(1)への応援コメント
その上、誤字が誤字として認識されない時代となり、ますます日本語が腐敗していきそうです。
作者からの返信
なかなか長文を読む人も減っているようです。
源氏物語を全文読むような人は、今後は希有かもしれません。
第76話第五十三段 これも仁和寺の法師(3)への応援コメント
思っていたより深刻な結末でした。
わたしなら、なんとかうまく抜けさせてあげれたんだけどなあ……(自己満)。
PS:
1)油脂など使用
2)ヒモなど使用(指輪を抜く時によくやります)
3)長期戦(数日食べられないと、顔も痩せる)
4)かなえを加熱する(膨張で内径を拡大する)
どれもダメそうですね。笑
作者からの返信
当の本人も、宴会ではやし立てた周囲も、よくよく反省したのではないでしょうか。ただ、こんな奇妙な話を聞けば、兼好氏としては、書き残したかったのでしょうね。
第74話第五十三段 これも仁和寺の法師(1)への応援コメント
こんにちは。
かぶり物を無理にかぶったら、その先は……。笑
はたして予期した通りでしょうか。
作者からの返信
酔っ払って受けを狙って、ひどい目になるようです ^^;;
第159話第百十五段 宿河原といふ所にて(1)への応援コメント
仇討ち。
兼好の考えは仇討ち有りか無しかそれとも別解釈か気になりますね。
暑い日が続きますが、お体お大事に*・ω・)
第71話第五十段 応長のころ、伊勢国よりへの応援コメント
兼好さんに親近感を抱きますね。
テーマパークもウォータースポーツも雪山レジャーもない当時、もののけとか鬼とかいうのは、大事なイベント(?)だったのでしょうか。
みんなで大騒ぎになるのは、ちょっとドラマチックな展開の予感がしたりしますね。
作者からの返信
現実はどうなのか、実際にそんな怪物がいたのか。興味はつきません。
第68話第四十七段 ある人、清水に参りけるにへの応援コメント
わたしも舞夢さんと同じ気持ちになりました。
関西弁は怖いですが(笑)。
(東北育ちのわたしは、ホンマにトロイやっちゃなあ、と叱られるのが心配なのです)
作者からの返信
人を思う結晶のような話と思っています。
同じ関西でも、いろいろな人がいます。
よく奈良を歩きますが、のほほんとした優しい人が多いようです。
第148話第百七段 女の物言ひかけたる返事(3)への応援コメント
兼好氏の女性論
逆に自分は好感抱きます。
いつの時代も、女性は扱い難いのでしょうね…
作者からの返信
兼好氏自身が、もしかすると、とある女性から、手ひどくやりこめられたのかもしれません。
ただ、喧嘩ばかりしていても、仲がいい夫婦もあるから、また不思議なのです。
第143話第百四段 荒れたる宿の(3)への応援コメント
男女の口に出せない深い関係は、簡単には察することができないのは今も昔も変わらないんですね
作者からの返信
余情の世界、そのものを表現した段と感じています。
第62話第四十二段 唐橋中将といふ人の子にへの応援コメント
先日のニュースになったハンセン氏病。
古くから知られていた難病の中には、すでに不治でなくなったものもあります。
兼好ら昔の人々に対して胸をはれる数少ないことは、医学の進歩かもしれません。
しかし、まだまだ治療法のない疾患が山ほど残されていますし、薬害も絶えません。
はるか未来から現在を見れば、たいして進歩してもいないのだろうと思います。
作者からの返信
それぞれの時代の中で、精一杯できることをすればよいと思います。
この段で問題となるのは、差別や執着から一番離れなければならない僧侶自ら、差別の先頭に立ったこと。
やさしい心がなければ、仏法を学んでいるとは、言いがたいと思うのです。
第61話第四十一段 五月五日、賀茂のくらべ馬をへの応援コメント
一寸先は闇。
いま死んでもいいように。
死ぬために生きている。
などなど、すぐに忘れてしまう言葉たちを、いま思い出させていただきました。
また忘れてしまうんですが。
関西弁がいいですね!
作者からの返信
関西で書かれた文には、関西弁が合うかと(笑)
第59話第三十九段 ある人、法然上人にへの応援コメント
こんばんは。
「どうしても良いスジが浮かばなくて、ぜんぜん書き進むことができません。どうしたらいいでしょうか」
「良いスジが浮かんだら、お書きなさい」
そんなふうにいわれている感じです。
作者からの返信
大らかな教えと思います。
人は大らかに生きるのが、幸せです (笑)
編集済
第58話第三十八段 名利に使はれて(4)への応援コメント
こんにちは。
人から伝え聞いただけでも、本質を理解できるというのが科学の理想だとわたしは思います。
科学においては、客観的な事実の存在が信じられているからです。
でも、それも難しいもので。
伝わるうちに誤解されることはしばしばで、複雑になればそもそも伝わりません。
恣意的に曲解されて利用されることもあります。
自らが考えないと、正しく理解できません。
兼好の言葉には、深くうなずくばかりです。
作者からの返信
他人の受け売りを得意げに語る人がいるけれど、どうしても言葉が軽いような気がするのです。
そのため長時間聞いても、その内容が記憶にも心にも、残りません。
やはり「誠の知にあらず」なのだと思います。
第88話第六十段 真乗院に盛親僧都とて(3)への応援コメント
単に憎めないタイプの人、というだけではなさそうですね。1度お会いしてみたい気がします(・ω・*)
作者からの返信
タロイモを食べながらですね ^^
第53話第三十六段 久しくおとづれぬころへの応援コメント
これもすれ違いの構造ということですね?
第50話第三十三段 今の内裏作り出されてへの応援コメント
舞夢さんの解説がないと、とうてい読み取れない内容でした。
ありがとうございます。
作者からの返信
こちらこそ、ありがとうございます。
兼好氏の文は簡潔ながら、様々考えさせられることが多くあるようです。
第111話第七十九段 何事も入りたたぬさましたるへの応援コメント
同感です。
特に聞いてないのに知識をひけらかすように意気揚々と話す方には、「こいつ、話を聞いてくれる奴がいないかわいそうな奴なんだな」という視線を送ってしまいます。
編集済
第49話第三十二段 九月廿日のころへの応援コメント
連投、失礼いたします。
日本文化の極みの一つ。
まったく同感です。
グローバル、合理化、競争、成長、消費……。
余情はないがしろにされ、破壊される昨今です。
でも、それ故に古来からの日本文化には勝機があるのではないかと思います。
まあ、商売に利用する魂胆自体が余情と相容れないのですが。笑
第48話第三十一段 雪のおもしろう降りたりし朝への応援コメント
おはようございます。
今朝の関東地方、日差しも少しあるのに、泣き出しそうな不思議な空です。
今回のお話、笑いました。
でも、なぜか涙が出てました。
作者からの返信
現世でも、また別の世でも、お互い元気で笑顔が一番の供養だと思っています。
第45話第三十段 人のなきあとばかり悲しきは(1)への応援コメント
わたしの場合、一昨年に父を亡くして喪主になりました。
代々お世話になっているお寺に頼んで諸行事を行いましたが、高貴でもなんでもないわたしたちでも、けっこう大変でした。
家族にとっては、儀式よりもなによりも、感謝と労いで喪に服し、お世話になった方々にも感謝を伝える、ただそれが大切なことだったと、今は思えます。
作者からの返信
僧侶や儀式のために苦労する人が多いようです。
一番大切なことは、冥福を祈ることと、残された遺族と親しかった人々の安寧と思うのです。
第104話第七十三段 世に語り伝ふる事(2)への応援コメント
自分も人を騙すときは3ですねww
嘘の中に真実を混ぜるのは、人身掌握の基本ですからね!
作者からの返信
参考書を買うと親からせしめて、デートに使うとか・・・
第44話第二十九段 しづかに思へばへの応援コメント
捨てようとすると、思い出が眼に浮かび、とっておこうかとなって。
いつしか無用なもののコレクションが増えていき、いとかなしいことになってしまいます。
作者からの返信
いろんな思いや、しがらみを捨てきれないのが、人間らしいと思うのです。
それをやり繰りしながら生きるのも、また一興。
第101話第七十一段 名を聞くより、やがて面影はへの応援コメント
既視感はあれですよ。
「未来の私から現在の私へのメッセージ」ですww
虫の知らせ的なシンクロニシティ的なもんだと思ってます。
作者からの返信
人は、同じことを繰り返すような気がします。
好むと好まざるに関わらず ^^;;
第42話第二十七段 御国ゆづりの節会への応援コメント
こんにちは。
古代において天皇家は本当の権力を持って君臨していたからこそ、退いた帝は求心力を失ったのかもしれませんね。
現代の象徴天皇は、たとえ上皇になられても、全く変わらない敬意とともに国民から慕われることと思います。
そのお人柄とご公務の数々によって。
わたくし事ですが、安部川の橋の上で、車同士ですれ違った時に笑顔で手を振っていただいて以来、わたしは上皇さまの大ファンです。
(失礼ないい方申しわけありません、上皇さま!)
作者からの返信
お人柄は、目でわかりますね。
古代からの歴史を背負い、国民の安寧を願い続けられ。
第98話第六十八段 筑紫に、なにがしの押領使への応援コメント
読み流すww
仏俗的(?)エピソードなんですかね?
鶴の恩返しとはちと違いますが、それっぽい寓話を書いてみたかったのかなと思いました。
兼好作信仰話として読み流します。
作者からの返信
徒然草というより、今昔物語みたいな段と思います。
それにしても、大根が兵になるとは・・・何か寓意があるのかもしれないですが、誰も解き明かした人もいません(笑)
第40話第二十五段 飛鳥川の渕瀬(2)への応援コメント
こんばんは。
いつもありがとうございます。
あの道長の寺だったのですね。
なんと、兼好の時代に既にそのようなことに。
死ぬときは富や権力など大したことではないのですよね。
己の良心を満足させて逝けるかどうかだと思います。
そこに自信がないから、歴史に名を残そうとあがくのでしょうね、いろんな人が。
作者からの返信
こちらこそ、いつもありがとうございます。
人はみな、子孫の繁栄を願うけれど、なかなか、思い通りにはなりません。
それだから、無常の世なのですが。
第35話第二十一段 よろづのことは、月見るこそへの応援コメント
おはようございます。
兼好のいうことを聞いていると、自然に対する日本人古来の考え方に感嘆します。
人ごとのようですが。
月でも川でも気温でも、西洋文化にとっては克服すべき対象、人間と対立する脅威ではないでしょうか。
必死に勝とうとする。
けれど、そんな西洋文化に生まれ育っても、自然を愛でて対立しない兼好のような考えに共感を持つ人々もいます。
禅やわびさびや日本古典に惹かれる海外の方々は、どこかで本質に触れているのだと思います。
なんか、誇らしいのです。
作者からの返信
時々、ケルト音楽を聴きながら書いている時があります。
不思議ですが、邪魔になりません。
これも、感性の奥深いところで、通じ合っているのかもしれません。
第85話第五十九段 大事を思ひ立たん人は(2)への応援コメント
今となっては憶測でしか有りませんが、大乗、小乗が入り交じった考えを持った方がいたのかもしれませんね。
作者からの返信
出家をした僧侶であっても、強欲で傲慢な人は必ずいますし、普通の生活をしていても、充実を知り謙虚な人もいると思うのです。
他人を害することを喜ぶような、邪な心を持たなければ、どのような立場であれ、問題はなかろうと考えています。
第31話第十九段 をりふしの移り変わるこそ(5)への応援コメント
こんばんは。
東北育ちのわたしは、若い時分には雪やら寒さやらが大嫌いで、風情も何もなかったです。
冬に向けて寒くなる秋も嫌だったです。
が、歳をとると、冬の良さがわかってきます。
それは多分に逆説的な良さで。
冬の自然は生き物を慈しむことのない冷徹な世界で。
自然はあくまで人間を超えた存在で、こころの奥底に恐ろしい宇宙の虚無を感じさせる、そんな美です。
何をいってるんでしょうか、わたし。笑
作者からの返信
兼好氏は、リンとした、あるいは透徹した美しさを求めたのだと思っています。
京都の夏の暑さが苦手な兼好氏だからとも、推察できます。
冬枯れの日に飲む、熱いお茶も、また至福かもしれません。
第67話第四十六段 柳原の辺にへの応援コメント
戒名代は一番高い原稿料、なんて揶揄を聞いたこともありますね。
こんな形の仏教のままなら、いずれ廃れて行くに違いないと思います。
作者からの返信
調べてみれば、同じ文字の戒名も多いと思うのです。
名付けられた当人は、その名を知らず。
家族もいつのまにか、覚えていない。
故人を思い出す時に、戒名で思い出す人が、何人いるのやらなのです。
編集済
第30話第十九段 をりふしの移りかはるこそ(4)への応援コメント
このような兼好さんの書き方を、後世のたくさんの書き手が真似していますね。
自嘲して、でも過去の素晴らしい作品を紹介して、変わらず素晴らしいこの世界、素晴らしい作品、皆さんも感じますよね? という問いかけ。
異国からの手紙のような文章も、意味が分かれば腑に落ちて。
やっぱり同じ日本人、同じ生き物なんだなと安心して勇気が湧いてきます。
いつもありがとうございます。
突拍子もないレビューを書いてしまいましたが、直すこともできますので、お許しください!
作者からの返信
こちらこそ、素晴らしいレヴューそして応援など、ありがとうございます。
兼好氏の生きた時代とは全然違う現代での生活感の中、全く実感が感じられないところ、同じような実感を持つ部分は、当然あります。
ただ、実感は感じなくても、何となくわかる、そういう部分もあって、それはそれで大切にしていきたいと思うのです。
特に同じ日本人として、あるいは物書きを趣味とする者としてでしょうか。
第76話第五十三段 これも仁和寺の法師(3)への応援コメント
西洋的…というよりユダヤ的な観点からだと「主が我らを試されている」と解釈できそうですねww
作者からの返信
ヨブなら、主から恩恵を受けるのだから、苦難も受ける、主を信じるのみなのでしょうか。
ただ、この法師たちの行状は、酔っ払いの乱痴気騒ぎ。
今の世でも、酔っぱらって道頓堀に飛び込む人、ハロウィンの渋谷で軽トラをひっくり返して踊る人、そんな輩はなくなりません。
第73話第五十二段 仁和寺にある法師への応援コメント
仁和寺の法師ではありませんが、私もかつて墓地ルートで社を目指して、「墓しかねぇな」って思ったのを思い出しましたww
作者からの返信
コメントありがとうございます。
古代から日本では山が葬送の場所。
京都の東山も葬送の地でした。
余談ですが、「熊野」も、実は葬送の地で、「籠る」との意味があるそうです。
出雲にも熊野大社があり、また、日本全国に熊野と言う地名が存在するのは、「熊野」が葬送の地とという普通名詞だったからとのことです。
第73話第五十二段 仁和寺にある法師への応援コメント
「先達はあらまほしき事なり」。
某御人に言ったところ、「私はあなたの先達じゃない」と言われたことがあります。
「先達」を求めるのもなかなか難しいもので。
「世間に疎い」というのも、求めるべき「先達」を見失っているということなのかもしれません。
ある法師には、同情と同時に、近しい感情を抱きます。
とてもいい訳で、色々な感情を刺激されました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
初めて行く場所とか、初めて行う作業などは、謙虚にそれを知っている先達に教えを請うべきなのでしょうね。
ただ、この法師は、それをできなかった。
石清水まで懸命に歩きすぎて、ふもとまで到着して安心してしまったのか、舞い上がってしまったのか。
結果として、最後のツメを怠ってしまい、恥をかくことになった。
兼好氏の耳にも、そんな失敗談が伝わってしまって、書かれてしまったということ。
後の世に残る失敗談は、ほんの些細な準備不足と確認不足、原因からです。
第27話第十九段 をりふしの移りかはるこそ(1)への応援コメント
こんにちは。
紀友則の歌は、古歌に馴染みのないわたしも知っていました。
現代人にとっても、さくらの魅力は絶大ですが、風情というより人を集めるイベントになっていますね。
人間は勝手に楽しんでいますよね。
桜にとっては、生き残るために必死で咲かせているでしょうにね。笑
作者からの返信
紀友則の名歌というよりは桜を詠んだ名歌と思います。
日本全国、あるいは外国でも桜祭りがあるとか。
とにかく人をひきつける花です。
第25話第十七段 山寺にかきこもりてへの応援コメント
こんにちは。
現代はアクティブで楽しいことが数多くあり、そちらの誘惑が強いですよね。
けれど、神社仏閣を巡るのが趣味だというひとも確実に存在して。
わたしもたまに静かなお寺に行くと、代えがたい安らぎの時間をもらえて、とても満足感があります。
隔絶感を味わえる場所の魅力は、社会が忙しく複雑になるほど、くさびのように強く残っていくのではないでしょうか。
西洋の人たちにも人気ありますし。
作者からの返信
普段暮らしている場所から離れて別の場所に行く。
それが世間離れしたかのような山寺になると、異世界のような感覚。
気分転換するとか、自分を見つめなおすには、効果があるのかもしれません。
第24話第十六段 神楽こそ、なまめかしくへの応援コメント
こんにちは。
まなまめかし、に興味を持って、ネットの古文辞典を見てみました。
なま、には若いというニュアンスがあるようですね。
放置されて干からびる前、焼いて加工する前という感じでしょうか。
とすれば、変化するもの、特に生き物に関する形容詞と感じます。
が、いにしえの天才たちは、きっと無生物にも使ったのでしょうね。
作者からの返信
神社などで御神楽を聞くと、なんとなく優美さとゾクゾクとなるような感覚。
命の根源のような初々しさと、古めかしさ、様々を感じることがあります。
第21話第十四段 和歌こそなほをかしきもの(2)への応援コメント
こんばんは。
いつもありがとうございます。
勇気が湧きます。
先にも登場した「歌屑」という表現は知りませんでした。
和歌でも小説でも、絵画でも映画でも、音楽でも。
時間が経ってから良い評価を集める作品がありますよね。
身近では、映画「ブレードランナー」は当初の興行成績は芳しくなく、宇宙戦艦ヤマトも打ち切りの心配がされていたとか。
ゴッホの絵を買う人はおらず、ニーチェの著作を読む人もなし。
たくさんの人の目について良く評価されたいというのは、ひとつのモチベーションで、当然のことだと思います。
でも、それだけでは、もったいないですよね。
何かを作る人たちは。
作者からの返信
こちらこそ、コメントありがとうございます。
勅撰和歌集に歌が選ばれるということは、時代を超えた名誉。
おそらく人間関係(縁戚など)を含めて、批判というよりは嫉妬の対象になってしまったのかもしれません。
さて、かの名画家ターナーも、イギリス本国では全く評価されず、かえってフランスにて人気に火が付いたとか。
当初は挿し絵画家だったようですが、自分が描きたい絵を描くには、相当の時間がかかったとかです。
何事も、そんな簡単には進まないようです。
編集済
第55話第三十八段 名利に使はれて(1)への応援コメント
黄金が重なっていて、北斗七星を支えるまで。という表現がピンと来ないです……
お手数でなければご教授お願いします(-人-;)
(あくまで、私の知識欲を満したいだけです)
追記
わざわざ御教授ありがとうございます!
合点がいきました。
諭吉を北極星まで届くぐらい積み上げても、生き死にの無常観から見ればむなしいだけ……というこですね。
作者からの返信
ご質問ありがとうございます。
遺産の多さを誇張した表現となるのですが、「白氏文集」21「勧酒」からの引用となります。
「身後堆金拄北斗 不如生前一樽酒」
(その身を終えた後に、金を北斗七星の高さまで積み重ねてあったとしても、生きている間の、一樽の酒にはおよばない)
尚、北斗は北極星でも正解です。
第15話第十段 家居のつきづきしく(2)への応援コメント
こんにちは。
新元号になる前日ですね。
人間の根源的な、解けない問題だと思います。
弱肉強食の掟に従えば、強い人間は他者を滅ぼして当然。
けれど、人間の人間たるゆえんは、そこで考えることで……。
兼好が現代に生きたら、どう書くでしょうか。
令和はどんな時代になるでしょうか。笑
第51話第三十四段 甲貝は、ほら貝のやうなるがへの応援コメント
甲貝ですか……
貝と言えば、中尊寺金色堂を思い出しますww
貝や虫を磨いて光らせてきらびやかに装飾されている様は、こっそり写真を撮りたくなるような輝きでした。
撮影禁止ですから撮ってませんが……
作者からの返信
中尊寺金色堂、いつかは必ずと思っています。
とても、素晴らしいそうですね。
少ししたら、金沢海岸を歩こうと考えています。
第14話第十段 家居のつきづきしく(1)への応援コメント
こんばんは。
連投ですみません。
今回は、なぜか安倍晴明の住む家の庭を思い出しました。
といっても、夢枕獏先生の「陰陽師」での晴明宅なんですが。
草が丈長く生え、手入れをしていないようで、けれど不思議に魅力ある。
月のさす縁側で、親友の源博雅と静かに酒を飲むのです。
作者からの返信
確かに几帳面に整備された庭よりも、草が風になびく程度の庭のほうが、風情があるかと思います。
月夜の、風にそよぐ草のサワサワとした音も、酒の肴にもなります。
かの白楽天氏も、竹林で酒を飲むのが好きだったようです。
第13話第九段 女は髪のめでたからんこそへの応援コメント
男女の愛欲は、ヒト存続に関わるので大ごとですよね。
単為生殖をしないわれわれにとって、種の保存そのものです。
卵で産んでたくさんばら撒けばいいのですが、ヒト属は弱くて、大人になるまで保護しないとダメですよね。
子孫に固執する姿を醜いと書いた兼好ですが、そのような考えは現代にも存在します。淘汰されず生きながらえているのは、もしかしたら普遍的な遺伝子によるのでしょうか。笑
作者からの返信
我が大学の教授曰く、
「人間の歴史は血と、そして涙の歴史である」
「しかし、そんな絶望の中で、信じることを止めず、愛しあうことを止めず、希望することを止めることは、なかった」
「納得ができるように説明することは、誰にもできない」
生き物としての、深い根源なのかもしれません。
第12話第八段 世の人の心まどはす事への応援コメント
こんばんは。
やはり肌を気にする女性は多いですよね。
老化の正体は、ほぼ皮膚真皮の伸びといえるので、厚みを戻して縮ませれば若返るはずなのです。
あるいは予防すれば解決するのです。
が、なかなか難しいのです。
時間は失われて、戻らない。
だから若さに大きな価値を感じて、離したくないのでしょうね。
兼好さんには呆れられそうですが、仕方ないです。
まあ、男の場合はシワが増えてもカッコいいもの、と自己欺瞞をしたりして。
作者からの返信
多少のおしゃれ心は、できうる限り手放すべきではないと思うのです。
ただ、それも他人に呆れられない程度のほうが、無難と思います。
第11話第七段 あだし野の露消ゆる時なくへの応援コメント
こんばんは。
古代ローマ皇帝、マルクス・アウレリウスも同じことをいっています。
たとえ3万年生きても満足しないだろう、もしも今を懸命に生きなければ、と。
子育て、貯蓄、出世とか、現代に生きる者はなかなか思うように生きられません。
将来のことを今現在よりも重視します。
いや、昔からそうなのでしょうね。
けれど、昔のひとより現代の人のほうが、明らかに肌は若いです。
わたしのおじいちゃん、おばあちゃんの世代は、頬はしわくちゃで皮膚は伸び放題。
だから切り取らないと若返りができなかったわけですが、今のひとはあんなジャバラ状に伸びている例は見たことがありません。
今の60代は、昔の30〜40代くらいの印象です。
20年から30年くらい、大目に見ていただきたいと、兼好さまにお伝えしたいです。笑
作者からの返信
哲人皇帝マルクス・アウレリウスですね。
「貧乏であることが恥ずかしいのではなく、貧乏から脱却しようと努力しないことが恥なのだ」など、名言、至言が多い方と考えています。
いつかは、シリーズで書きたいと思っています。
確かに数十年前の日本人と現代の日本人は、相当変化があるような気がします。
栄養状態とか、生活そのものの影響なのでしょうか。
ただ、その世代には、その世代なりの幸不幸があるような気がします。
難しくて、一概には言えないのですが。
第10話第六段 わが身のやんごとなからんへの応援コメント
こんにちは。
自分の遺伝子を後世に繋ごうなどとは思っていないわたしです(まあ子どもはいるのですが、笑)。
日本の古代に複数の著名人が似たような考えでいたとは、ちょっと驚きました。
けれど、当然のことかな、とも思います。
一種の反動のようなものではないでしょうか。
少なくとも若いころのわたしは斜に構えていました。
兼好の場合は、醜い権力闘争を軽蔑していたのかもしれません。
権力者も庶民も、子や孫を欲してとても大切にする。
病気で早死にするからもっと作る。
まさに生存競争であり、死活問題であり、生命にとっては自明の正しい行動です。
古代も現代でも同じです。
子を望まない時、種の繁栄に反しています。
人間的な志向というものは、文化というものは、その本質の一部に自滅を有しているものなのだと、改めて考えさせられます。
一部の者が自らの遺伝子を残さないことを選ぶ場合、種の全体にとって有利になる場合もないではありません。
作者からの返信
兼好氏の場合は、自分が世捨人であることの意識が強かったのだと思います。とにかくこの世に執着を持ちたくない、持つべきではない。難しいことです。執着が消えないのが人間たる由縁かもしれません、
第28話第十九段 をりふしの移るかわるこそ(2)への応援コメント
藤がふんわりと花房を垂れる姿と読み、奈良春日大社の光景が浮かびました。
もうそんな季節なんですね……
作者からの返信
春日大社の万葉植物園の藤、本当に見事です。
今年も、見に行こうと計画しています。
編集済
第5話第一段 いでや、この世に生まれては(4)への応援コメント
こんばんは。
日本人の美徳ともいわれる奥ゆかしさ。
体裁など気にせずに人を押しのけて上に登ろうとする精神。
グローバルの時代には、そんな真逆のエネルギーに満ちた大勢によって、遠慮がちな気配りも根絶やしにされるのでしょうか。
それとも、ひっそりと生き残るでしょうか。
あるいは、珍しいものと思われて独自の地位を占めるでしょうか。
世界中から日本に来てくれる外国の人々を見ると、ちょっとだけ安堵する、今日このごろ。
アニメにも神社仏閣にも、日本のこころは息づいているから。
(近くにジブリ美術館があって、いろんな国から集まってくれます)
作者からの返信
兼好氏は、本当の雅な人を書いていると思います。
あつかましくなく、それでいて他人の気を引く。
やはり、強引、傲慢なタイプよりは、長く好感を持たれるのではないでしょうか。
日本という国も、少しずつ、外国人にもその良さを理解されるようになってきたようですね。
とても、よい傾向と感じています。
第17話第十二段 同じ心ならん人と(1)への応援コメント
夜中にじっくり読む徒然草は、不思議に胸に迫ります(*´ω`*)
恵子が死んでからの荘子が、相手になる人がいなくなったと寂しがってた話を思い出しました。
作者からの返信
☆及びコメントありがとうございます。
徒然草は、やはり名文と思います。
ゆっくり、じっくり原文を味わうのが好きです。
無為自然や古代王朝期を理想としながら、実は世間を深く憂い、愛している兼好氏。
あの世にいったら、一度、ゆっくり話をしてみたいものです。
第17話第十二段 同じ心ならん人と(1)への応援コメント
荒唐無稽な考えかもしれませんが、晩年のニーチェであればどこか気が合う話ができたのではと思いました。
あくまで、晩年の。
でも、気は合ってもお互い自分勝手で話自体は合わないかもしれませんね。
作者からの返信
兼好氏なら、ニーチェと、面白く議論できるかもしれませんね。
ただ、全然、合わない可能性も確かにあります。
第11話第七段 あだし野の露消ゆる時なくへの応援コメント
同感です。
方丈記でも似たような一説があったように思います。
今回のお話で、とある短歌を思いだし、薄い記憶を頼りに昔読んだ書物を漁り、見つけました。
世の無常を顕しつつ、執着を皮肉ったような表現ですが、自分は好きです。
残りなく
散るぞめでたき
桜花
ありて世の中
果てのうければ
(よみ人知らず)
作者からの返信
☆及びコメントをありがとうございます。
鴨長明「方丈記」は、日本語の文章の中でも、最上級に属するものの一つと思っています。
いつかは、現代語訳もしてみたいと思っています。
「残りなく」の歌も、素晴らしいですね。
そろそろ桜の季節、「残りなく」の歌を桜に詠みかけてみようかと思います。
第10話第六段 わが身のやんごとなからんへの応援コメント
この時代……
農村地域を含め労働力としての子宝という考えが一般的だと思っていましたが、このような考え方を持った方もいたのですねφ(..)
作者からの返信
兼好氏が、どの年齢の時点で、この文を書いたのかは不明ですが、この世に執着しない遁世、きれいさっぱり生きるなら、子供は残さないほうが、理屈には合っているとは思うのです。
現代人の感覚として把握が難しいのは、一夫多妻の時代。
一生、夫婦関係を持てなかった男性も多かったようです。
編集済
第2話第一段 いでや、この世に生まれては(1)への応援コメント
こんにちは。
歴史的名著「徒然草」を、とても気軽に読めてしまうこの作品に感謝しております。
ありがとうございます。
数百年、いや千年近く時間が経過すると、日本語はこんなに変化してしまうのですね。
大昔の文章は、そのままでは通用しないということを実感するたびに、恐ろしさを感じます。
同時に、言語のバイタリティのようなものを感じます。
なんの躊躇もなく進むブルドーザーのような。
まあ、通った後の土の下には、数々の作品が埋まって待っているわけですが。
ところで。
徒然草の成立時期には諸説あるようですが、すでに平家が没落した後とすれば、身分についての随想では栄枯盛衰のような観念もあっていいような気がしますが、いかがでしょうか?
まだまだ序盤ですが。笑
作者からの返信
☆をありがとうございます。
さて、徒然草は約700年前ぐらいに成立したもの、鎌倉末期から室町期でしょうか。
平家を含めて、栄枯盛衰も、いずれ兼好氏独特の視点が出てきますので、よろしくお願いします。
それと声に出して読む場合は、関西のイントネーションのほうが、しっくりくるかもしれません。
第5話第一段 いでや、この世に生まれては(4)への応援コメント
知識をひけらかすことなく、謙虚さと……野心?したたかさ?
理想ではあるけれど、高き壁ですね。
作者からの返信
あからさまよりは、秘めた魅力を兼好氏は評価しているようです。
第2話第一段 いでや、この世に生まれては(1)への応援コメント
最後の締めの文章で、Z○Z○タウンや大塚家○の人が頭に浮かびましたが……
今も昔も変わりませんね。
作者からの返信
金はあっても、他者から受け入れられない人、孤立しがちな人がいるようです。
たいていは、他者に対する態度が原因と思いますが。
金があるから幸せとか、偉いという考え方は、その人の心を貧しくさせるような気がします。
第335話第二百四十一段 望月のまどかなる事は(1)への応援コメント
完結お疲れ様でした。
毎回の的確な訳になるほどと思いながら読ませていただきました。
寒い時期になってきましたのでお身体ご自愛ください。
お疲れ様でした!
作者からの返信
こちらこそ、長らくのご愛読ありがとうございました。
兼好氏在世時の主に京都文化や生活は現代とは、相当乖離しているので、訳には苦労しました。
なるべく学者のするような難解な訳をしないようにと心がけましたが、難しかったです。