応援コメント

第10話第六段 わが身のやんごとなからん」への応援コメント

  • こんにちは。


    自分の遺伝子を後世に繋ごうなどとは思っていないわたしです(まあ子どもはいるのですが、笑)。
    日本の古代に複数の著名人が似たような考えでいたとは、ちょっと驚きました。

    けれど、当然のことかな、とも思います。
    一種の反動のようなものではないでしょうか。
    少なくとも若いころのわたしは斜に構えていました。
    兼好の場合は、醜い権力闘争を軽蔑していたのかもしれません。

    権力者も庶民も、子や孫を欲してとても大切にする。
    病気で早死にするからもっと作る。
    まさに生存競争であり、死活問題であり、生命にとっては自明の正しい行動です。
    古代も現代でも同じです。

    子を望まない時、種の繁栄に反しています。
    人間的な志向というものは、文化というものは、その本質の一部に自滅を有しているものなのだと、改めて考えさせられます。

    一部の者が自らの遺伝子を残さないことを選ぶ場合、種の全体にとって有利になる場合もないではありません。

    作者からの返信

    兼好氏の場合は、自分が世捨人であることの意識が強かったのだと思います。とにかくこの世に執着を持ちたくない、持つべきではない。難しいことです。執着が消えないのが人間たる由縁かもしれません、

  • この時代……
    農村地域を含め労働力としての子宝という考えが一般的だと思っていましたが、このような考え方を持った方もいたのですねφ(..)

    作者からの返信

    兼好氏が、どの年齢の時点で、この文を書いたのかは不明ですが、この世に執着しない遁世、きれいさっぱり生きるなら、子供は残さないほうが、理屈には合っているとは思うのです。
    現代人の感覚として把握が難しいのは、一夫多妻の時代。
    一生、夫婦関係を持てなかった男性も多かったようです。