未作品(200文字小説、あるいはただのメモ)
Nico
真実
「嘘だろ?」
「嘘じゃないわ」
「じゃあ、何が真実なんだ?」
女は、冗談はやめて、というように眉を潜めてから、実際にそう口にした。
「冗談はやめてよ。真実なんてこの世にあるわけないじゃない。唯一真実なのは、この世に真実なんかないということくらいよ」
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