救世主

僕は救う


そのたびに手を差し伸べる


でも、すべての手は掴めない



僕は手を差し出す


でもなんでか、君は手を伸ばさない。



その途端、僕は絶望する。


何もできない自分に。



僕がいくら手を差し伸べても。


君が救われたいと思わないなら…



なんでだよ…



無力感だけが、辺りに漂う。




僕は救われる


そのたびに手を差し伸べる


君はその手をしっかり掴む


そのたび僕はほっとする。


君を救えたことに安堵する。


そうやって僕は救われる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る