ある人が言った。「レールのような人生」と。確かに、生きるためには数々の不自由が、縛るモノが立ちふさがる。しかし、レールが無ければ電車はあらぬ方向へ走ってしまう。でも、レールがあれば、正しい方向へと走れる。縛るモノは導くモノでもある。
でも、意義は見出せないだろう。それが作者の狙いだと思えてくる。最初は、正体不明の仕事のベールが剥がされるプロセスが骨格か、と思った。どうやら主眼はそこに無いらしい。何とも評価し辛い作品。レビューを書きながら、星の数を増やそう、と思い始める。このモヤモヤした気持ちも、作者は計算していたのか? 御釈迦様の手の平で遊ばれる孫悟空の様で癪に障るが、星3つにした。
人が発狂していく様を描いた、正真正銘のホラーです。おばけの話とはまた違った恐怖があります。結局謎は謎のまま終わりました。本人は変わったのか変わってないのか両論あると思いますが、わたしは、最後まで変わらなかったと思いました。読後もぐるぐる考えてしまう、不思議な作品です。
読みやすい!文句なしに怖い!そして、自分にも当てはまることがあってどきっとさせられる。プライドだけが肥大した無職のニートが何もせずに時給三万円の仕事に出会って狂気に取りつかれていく話です。人間ってこんなにもろかったんだね
もっと見る