第4話赤宮 きりんが赤宮 カノンになったワケ そして姉は… パートスリー

秋葉原であんな出来事があった次の日の朝。


「んっ…朝か…」


俺はいつものようにベッドから起き上がって、今日は学校があるため制服とった。




「んっ?」


なんか今、少しクールそうな美少女がいたような?


が、周りを見渡しても俺以外いない。


そして俺はもう一度鏡を覗く。


えっ?


「えぇええーーー!!!」


そんな時俺の部屋に姉が入ってきた。


「きりん、朝からうるさいわよ?近所の迷惑になるから気をつけてね?ってきり……ん?」


「うぅ…姉ねぇ…どうしよう?」


「誰!?この可愛い子!?……って、もしかしてきりん?」


「う、うん。朝起きたらこうなってた」


「原因は分からないの?べつに可愛いからこのままでもいいかもだけど」


「それはひどいと思うんですけど!!…っ、本当にどうすれば…あっ、そうだ!」


「何か思いついたの?」


「うん。昨日、秋葉原で女の人と会って…そう、手紙をもらったんだ!!」


手紙は机の引き出しにしまっていたはず!


「あった!」


「なんて書いてあるの?」


「え、えーと…」


俺はその手紙を読み始めた。


「きりんちゃんへ……ちゃんじゃない!!俺は男だ!!」


「いちいち突っ込まない。キリがないし、内容が入らなくなるでしょ。しかも今はどう見ても女だし」


「うっ」


「じゃあ続けて」


「う、うん。


この手紙を開いたということはきっと女の子になって戸惑っているのだと思う。

私が授けた力。

それを説明するわ。

私が授けた力…まずは貴方の身に起こっている変化、女の子になること。

そして二つ目、声よ。

貴方の声を聴いた誰もを魅了する力。


…魅了されてる?」


「べ、べつに」


姉は頬を少し赤らめて俺から目をそらす。

反応からして本当に魅了されているらしい。


「じゃあ続けるよ。

えっと…


そして最後は声優の適性を最大限に引き出し発揮させること。

でも貴方は元からすごい才能があったみたいね。

だから貴方は絶対誰もを凌駕する声優になれるはずよ。


だから…頑張ってちょうだい。ね?


これで話の種子は終わりかな?」


「ていうことは他にもあるの?」


「一応…えっと…男に戻る方法…へー戻れるんだ…っ!!」


「ん?どうしたのきりん?早く方法を言わないと戻れないよ?」


「い、言いたいんだけど…方法が凄すぎて…じゃあ言うよ?」


「へっ?うん」


「姉とディープキスすれば八時間だけ男に戻ることができる…だって?」


「ディープキ、キス!?嘘でしょそんなの!?見せてごらん!」


姉は俺から手紙を奪い取る。


「本当に書いてあるでしょ?」


「うん…本当だ…きりん」


「ん?」


「どうひよう!!」


あっ、かんだ…

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