第24話 再びカノンは感謝する


「皆さん、ありがとうございました。またお会いしましょう」


私は会場のみんなに別れを惜しまれつつもステージを降りていった。


ステージが終わると真っ先に姉が私の元へ駆け寄ってくれた。


「カノン、おつかれ様〜」




そして私たちは人気がない場所へ来ていた。そこで姉は用意してくれていた水私に手渡した。


「ありがとう、姉、いつも助かる」


「うんん、別に大丈夫だよ?カノンの専属だし」


「ぷはぁ…」


私は水を二口ほど含む。


「でも、私って忙しくない?だから姉も結構忙しいと思うんだけど?」


「別に?忙しいとは感じることはあるけど…カノンほどではないでしょう?それに…」


「それに?」


「大切な人の役に立ててるんだよ?しかもいつも一緒。こんな良いお仕事はないよ。それに…私を一生養う立場でしょ?だからカノンがいないと私が生きてけないよ?」


「うん、分かってる」


「うん、それなら良かった」


「「………」」


「ねぇ、そろそろしよ?」


「そう…だね」


そこで私たちはキスをした。


「んっ、んんっ、むはっ、んっ」


そして私は俺になった。


「じゃあ、きりん行こう?」


「ああ、いくか」


俺は姉と手を繋いで歩き出した。


目的地はイベント会場!!

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