月よ見えているか。萌芽の元には殻がある。置き去りにした、燃え殻が。

荒廃した地球にはそれでも命が細々と生き延びていて、文字通り生きるために生きている人々の姿を描く筆者さまの筆致は綺麗で残酷でしかしどこか温もりを感じます。
登場人物の心情の開示が秀逸で、優しいだけでなく汚い部分も繊細に表現されていて、読んでいて「あ、人が居る」と何度も思いました。
時系列の追い方も上手く、ここがああなって。おーここに繋がるのか。ほうそれで…なんと…!?ふぁ!?と手のひらでころころされながら読み進めるのが楽しいです。
そして章の区切り方が悪魔的…早く続きくださいお願いしますなんでもします(なんでもするとは言っていない

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