足下に砂。空に星。時を紡ぐは願いの粒。

柔らかな語り口と豊富な語彙で描かれる異世界の物語は端から端まで揺るぎなく綺麗でした。
筆者さまは、異世界に生きる人たちの暗い部分から目を逸らさずに終始物語を書き上げています。だからこそ光る希望が作中にいくつもあり、それが納得できる救いになっていく。
ラストは全幅のハッピーエンド。
本篇結びの言葉が、終わりなき希望と時の流れを感じさせてくれる。そんな素敵な作品でした。

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