ファウナの庭

作者 白武士道

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★★★ Excellent!!!

森で動物たちをモフり愛でる物語かと思って読み始めたら、だいぶガチのサバイバル生活が待っていて驚きました。

世界観は率直で王道のファンタジー。だからこそ、そこで描かれる自然との共存と対決が、興味深くも面白く、読んでいて一気に引き込まれます。

〝神狩り〟の在り方をストイックに貫こうとする主人公を、ヒロインたちがよってたかって〝ほのぼのラブコメ時空〟に引きずり込んでいくのがとても楽しかったです。

★★ Very Good!!

猟師と研究職のお話。
一言で簡単に説明するとそうなってしまうのですが、その背景にはしっかりとした世界観があります。舞台に揺るぎがありません。
土着の風習や社会事情、そういったものに葛藤し翻弄され、そして自分なりの解答を見つけ出していく登場人物たちが踊ります。魅力的です。

おススメです。

★★★ Excellent!!!

キャラクターそれぞれがしっかりしているので、読んでいて安定感があります。

物語としては「異世界動物奇想天外」なるほど、納得ですと感じました。

ですがそれだけではなくヒロインとちょっぴり増えてくる女性たちによってハーレム感も楽しめる作品になっています。

文章もとても読みやすいので物語を入り込みやすいですよ。

★★★ Excellent!!!

神と人の間に在るいにしえの〔神狩り〕ミランと国家賢人のファウナがいるイール地方は大自然が隣接する土地。
個性たっぷりの動植物を育むその優しいだけではない自然を、分かりやすくそして過不足なく書き上げる作者さまの腕は、見事の一言に尽きます。
日差しの色が、植物の葉の揺らぎが、動物の息遣いが文章越しに伝ってきます。その筆致を確かなものにしている作者さまの知識も脱帽もので、ハイファンタジーでありながら世界のディテールを現実のものであるかのように感じられる作りは、ため息が出るほど美しいです。
人物描写においてもステレオの部分は明確に、細かな機微は登場人物の性格に裏付けされた書き分けが実現されていて、本当にアマなのか…?と疑ってしまうほどでした。

登場人物たちの心境が物語を追うごとに少しずつ変化していくさまを丁寧に綴ったこの作品は、全編通して古きをたずねて新しきを知るという考えが根底にあるような気がします。そしてその上で、今に生きる人々は命をどう営んでいくのか。
ミランとファウナがたどり着く答えを、読んで追ってみてはいかがでしょうか。
優しいだけじゃない。それでも、たしかな温かみのある日々が、そこにはあるはずです。