墓標は遠くきらめいて

　地球は亡ぶ。どうしようもない世界の終わり、地上のあらゆるものが白く透きとおった結晶に成り果ててゆく。「僕」と「彼女」は相も変わらず、愛みたいななにかで以って、ふたりを曖昧なままにしていた。
　もうあらゆるものに対してやさしくはない世界のなかで、それでもやさしくあろうとした。
　そんなふたりの寓話。

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1479911280/
「はじめての世界のおわりに」という、某掲示板に投稿した自作SSの小説化です。