まるで魔法のような優しい結末

スチームパンクと魔法ファンタジーが噛み合い、その世界に住んでいる人々の生活や歴史を浮き彫りするような奥行きの深い世界観にロマンを感じました。

魔法使いなのに魔法が使えない主人公がかけがえのない友人を得て、果ては世界を救う運命を担うことになる。
その青春と冒険を同時に駆け抜ける爽快感が、読後にじんわりと温かい余韻となって胸に沈んできました。

ちなみに、主人公の心の中(地の文)では自分のことを『僕』と言っているのに、口に出すときは『俺』になっているところが可愛いポイントです。

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