鍋と侮るなかれ!

タイトルの通り、主人公が本当に鍋で戦います。
しかし鍋と侮るなかれ、その鍋はただの鍋ではなく、強力なマジックアイテムだった!

と書けば俺TUEEE系統の話かなと思わせてしまいますが、普通に死にかけます。
そこが本作の妙味といいますか、魔法や強力な武器がありつつも、生死紙一重の泥臭い戦闘を表現する手腕がすごいのです。
そして戦闘だけでなく日常生活の描写も、世界の息遣いを感じさせるほど真に迫っています。

緻密な描写が続くのですが、なによりそれを重苦しく思わせないようなコミカルなやり取りが、本作を軽妙なテンポで読み進めさせてくれます。
リアルな作風が苦手な方でも、お勧めできる作品です。


そして最後に一言、

平坦っていいよね。

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