そのバストは平坦だった。

余裕が無いはずの主人公がちょいちょい挟むバストへの感想が、丁度良いシュールな笑いを緩衝材にしてくれて無理なく読めた。

良くある転生物設定のうち「目立ったチートは無し」なタイプだけど、最初からクライマックス感ある場所に放り出されるから展開がいやにスピーディー。

会話もしつこく無い。

地の文が多く、段落毎に改行とかしてあるタイプでは無いのでソレが苦手な人は読みにくいかも知れない。

だけど活字を愛するタイプの読者なら好きな方は多いと思う。
だからこそ大賞を取ったのだろうけど、納得の作品だった。自分の作品もこんな風に書きたいなと思えた。

凄惨な戦いあり、ラブコメあり、シュールあり、あと平坦なバストありの作品です。是非どうぞ。

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