雇われ医師と傲慢な求婚者 ~古代ローマ身分差恋愛事情~

作者 綾束 乙

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★★★ Excellent!!!

 危ないところでした…… この物語を読まぬは我が破滅でしたよ~
 古代ローマ好きだったら、読まないといけない、ということですよ~
 この物語は、両親を亡くし縁者を訪ねてローマ市へやって来た女性・レティシアと、婚約者から手痛い裏切りにあったばかりの男性・ヒルベウスの恋のお話です。
 二人の出会いは最悪です……
 レティシアは故郷から付き添って来た男性に襲われてしまいますが、その場所は、婚約者に裏切られて早くそこから離れたいと思っていた、ヒルベウスの(父親の)別荘だったのです!
 ヒルベウスからしたら、婚約者の不貞を見たばかりなのに、その屋敷の茂みで、いや~ん❤なことをレティシアがしていた。そんな第一印象なのですよ~ それでも助けるところが、ヒルベウスの男前なところなのです!
 レティシアからしたら、襲われていたところを助けてくれたけれども、酷いことを言った男性て第一印象なのです。もう最悪、見ていられないよ~
 そんな二人ですけれども、ひょんなことから、一緒に旅をすることになるのです。
 これは、もう大接近の予感…… でしたよ~
 旅先は、ローマへの反乱がおこっている地。
 二人も否が応でも巻き込まれてしまいます!
 レティシアがピンチ! ヒルベウス助けてあげて! なのです!
 もう、ラブです。物語が進むごとに、ラブが溢れていくのです~
 古代ローマの知識も溢れて…… もう溺れてしまうの、うふ♡
 面白かったです~♬ 続編はないのですか? ですよ~
 ありがとうございました~♬

★★ Very Good!!

古代ローマにおける、ベタ甘な愛の劇場です(笑
大さじ1の憎しみや暗い過去も、ボウル一杯の糖分があれば打ち消せるという、いい例です。(何じゃそりゃ?)
糖分を控えるように医師に注意されている方、心して下さい。

多くは語りません。内容は読んだ方が返って早いです、
ただの甘い話というだけではなく、古代ローマの暮らしや政治、風習などのしっかりとした土台があるので、不安もなく一気に読める作品です。


ただ……


いい男、いい女ばっかりだよ!
世の中、こんなにいい男、いい女ばっかりじゃないからな!(笑


レティシアの周りを振り回し度   ★★★★★★★★★★

★★★ Excellent!!!

医師だったギリシャ人の父と、ローマ人の母の間に生をうけたレティシアは、立て続けに両親を喪い、母親の親族を頼って故郷の村を後にした。医師としての教育を父から受けて育った彼女は、気丈な女性だが、美しい娘には危険がいっぱい……。ローマ人元老議員の別荘の庭先で襲われかかった彼女は、通りかかったその家の嫡男ヒルベウスに助けられる。ところが、初対面でヒルベウスが彼女に放ったのは、とんでもない暴言だった……

つい主人公二人の動静に目を奪われてしまいますが……古代ローマの社会、身分制度や風俗、医学はもちろん、衣食住や軍事、周辺諸族との関係まで、詳細に描かれていて、安心感がありました。その上で描かれる、レティシアの医師としての使命感に好感がもてます(応援したくなります)。彼女自身が抱えた心の傷や、ヒルベウスの兄弟間の葛藤、それらが解決に至る経緯も、納得のいくものでした。
そして、全編を通して描かれるロマンスが……甘いです。トキメキます。恥ずかしくなってきます(←誰が?)。
読後感も甘々で、楽しく読ませていただきました。お幸せに〜。

★★★ Excellent!!!

古代ローマのロマンス物語ということで、読み進めていくうちにもう頭の中で、愛に気付いて~僕が抱きしめてあげる~的な音楽が鳴りっぱなしでございました。

まさに、ロマンスどぱどぱ垂れ流しの大放出状態!うっかりあてられてしまいましたぜ、こいつは……。

ヒロインのレティシアさんが甲斐甲斐しく気丈に立ち振る舞いつつも、時に乙女な感情をのぞかせてきたりして、非常にキュンキュンしちゃいました。一方のヒルベウスさんも、ただの武骨な益荒男野郎かと思いきや、ふとした場面で見せる独占欲や嫉妬マンな様子に、おやおやフフフ、あなたも男の子だったのね……と、息子の部屋でえっちい本を見つけた時の母親のような(?)微笑ましい気分になったりして……。後半なんかもう、独占欲完全開放マンになってますしね!

ファーストコンタクトは最悪!というのは、ラブコメの王道展開の一つではありますが、満足のいくエンディングを迎えるためには、やはりそこからのドラマの織り成し方が肝なんですね。
途中の展開とか各章のタイトルを見て、あら?え、これ、最後大丈夫なの……?とヤキモキさせられたりもしましたが、個人的には納得のエンディングを迎えてくれて、よかったよかったエッサホイサの一安心でした。

そして、古代ローマ時代の文化やら民族やらの描写が非常に巧みで、紀元前ヨーロッパについては漫画ヒストリエ程度の知識しか持っていない私でも、違和感なくスラスラと読むことができました。これは、作者様のローマ愛と執筆のスキルが為せる業なのでしょう。あっぱれでございます!


王道のラブロマンスを望む方にとっては、これ以上ない珠玉のラブストーリーであることは間違いありません!さあ、あなたも古代ローマの遠大な風景に想いを馳せつつ、ロマンスの神様とFall In Loveしちゃいましょう!

★★★ Excellent!!!

 ヒロイン、レティシアには呪いがかかっている。
 ……と言っても、呪術などでいう呪いではない。

 ネタばれになってしまうから、ここでは詳しく書けないけれど、ヒロイン自身が自分にかけた呪い。

 その呪いを破って、レティシアを解放してくれるのが、ヒルベリウスの愛。

 もうなんてロマンチックなんだ!

 正直言って、イケメンが良い思いをするのは憎たらしい。
 だけど、美しく健気で、傷ついた人を放っておけないレティシアを救えるのはヒルベリウスしかいない。

 嫉妬に身もだえしながら、応援するしかないじゃないか。
 レティシアがあまりに可愛いから、私は途中からレティシアの父親や兄のような気分で読み、二人の仲が深まるのを邪魔したかったですよ。


 十六万字を越える作品でありながら、読後、そんなにあったかな?と思わせてくれる展開の妙味。
 古代ローマの風俗をくどくない程度に、そして世界観をしっかり味あわせてくれる描写。
 同じく文章書いている私は、作者さんの力量を羨ましく感じた。


 私と同様に、嫉妬の炎に包まれる悪い大人か、それともヒロインの愛を応援する善人か?

 一気に読んで、是非、ご自分の属性を確かめていただきたい。
 
 もし、私と同じタイプなら、一緒にコンチクショー!と悔しがりましょう!
 

★★★ Excellent!!!

 古代ローマ時代を舞台とした、ラブロマンスです。
 この物語の魅力はたくさんありますが、なんと言ってもヒロイン、レティシアの誇り高く、かつ健気なところが個人的にツボでした。
 彼女は自分を呪われた身だと思っているので、自分に自信がなく、一歩引いた態度です。平民という身分も、彼女を(悪く言えば)卑屈にさせてしまっていると思います。彼女は自分を抑える続ける、健気な女性なのです。
 それが、「人のために」「医師として見逃すことができない」となったとき、彼女は強くなります。誇り高く、まっすぐに行動します。それは絶対に危険だとハラハラするのに、彼女の言動が爽快にすら感じられるのです。

 そして、ヒーロー、ヒルベウス。
 タイトルには「『傲慢な』求婚者」とありますが、それはレティシアが初めに抱いた印象というだけで、ヒルベウスは決して傲慢な人間ではありません。それどころか……。
 あまり書いてしまうとネタバレになってしまうので、この続きは直接お読みになって、是非、ヒルベウスの格好良さを堪能してください!

★★★ Excellent!!!

心に傷を負った女医のレティシアは両親の訃報を知らせるためにローマにやって来る。
そのとき、不逞の輩に襲われて……助けてくれたのはヒルベウス。
意外な関係を知らされたレティシアはヒルベウスの庇護下に置かれる。

気が付くと惹かれ合う二人。
しかし身分の差はどうにもならず、真に受けてはいけないと言い聞かせるレティシアと、どうにも気持ちが伝わり切らずにヤキモキするヒルベウス。

そこに現れる因縁のある異母弟。
兄妹同士の確執。誤解にすれ違い。そこに来てレティシアが攫われる羽目に。

時に、お願いだからジッとしてて! そんなことしたらヒルベウスが誤解するから! 心配するから! とハラハラする一方で、その強い信念に従って行動するレティシアに惹かれて行きます。

甘々だけではありません。ハラハラもありながら強い一念に貫かれた物語。是非ご一読を!

★★★ Excellent!!!

女だてらに医者としての道を突き進む平民のレイティシアと、実直すぎて面白みに欠ける元老院議員の子息ヒルベウス。
二人の恋の行方を軸に、古代ローマの生活やゲルマン人の反乱軍との戦い、そして家族の確執という様々なテーマが散りばめられた読み応えたっぷりの壮大な物語です。

婚約者の浮気現場を目撃してしまったヒルベウス、尊敬する父の事故死がきっかけで住み慣れた土地を離れてローマへ向かったレイティシア、それぞれに心に抱える苦悩があり、それによって二人の距離が近づいたり離れたりと巧みに読者を翻弄します。
二人の恋の行方には、ヒルベウスの家督争いやローマに反旗を翻すゲルマン人達の謀略なども絡んできて、そちらの展開もハラハラドキドキ。

様々な要素が伏線となって後の展開に重要なキーになっていくのもお見事です。

けが人を見ればそれが誰であろうとどこであろうとも放っておけないレイティシアが様々な事件の起きるきっかけとなり、そんな彼女に翻弄されながらも燃え立つような情熱を彼女に抱くヒルベウスが力強く彼女を守る、そんな王道の展開に乙女心が何度となく高まりました(笑)

番外編まで読んでもまだまだ先が気になって仕方ありません!
ぜひ二人のさらなる未来を見せていただけたらと思います(*^_^*)

★★★ Excellent!!!

気高き王子ヒルベウスと父の意志を受け継ぐレティシア。

古代ローマを舞台に繰り広げられるラブロマンスの装いです。

ヒルベウスは気高く、プライドの高さも相まって傲慢ではある。

けれど、裏切りや罪の意識に怯えた弱さも見せる、魅力的な人物だ。

レティシアは、医者として、人としての正しさを貫き続けている。

愚かであるほどに真っ直ぐだが、根底にある思いは恣意的に歪められて、強迫的ですらある。

古代ローマの描写はとても微細な欠片まで描写されているようで、見たこともない景色を体感させる。一種の追体験に酔いしれる。

幾許かの戦禍を乗り越えてきた、永年にわたる絵画のような。

優美で複雑なロマンスに、心が呻くことを止められない。

美しいものは、美しい。

★★★ Excellent!!!

古代ローマの小説はあまり見かけないので、古代ローマが舞台!ということに惹かれ読み出しました。

読んでみると、恋愛小説としてもとても面白くて、二人の恋の行方にじれじれと焦らされながらも一気に読めてしまいます。
古代ローマの身分の差というのは詳しくないのですが、恐らくかなり大きなものですよね。
二人の恋は簡単ではなさそうで、完結した後もどうなるのだろうと想像をかき立てられます。

古代ローマをよく知らなくても、わかりやすく書かれていて、とても読みやすいですよ!