人々を守る為に正しい選択を探し続ける、かつて人間だった捜査官の事件簿

やや皮肉屋で巻き込まれ型主人公のジョンさんが、連邦捜査局、超常事件捜査課の捜査官として、超常事件に挑む物語です。
神に見捨てられた大都会LA(天使が消えた街)を舞台に、彼を背の君と呼ぶアネットさんや丸投げ上司のサイモンさん、知識にしか興味がないマルコムさんという個性豊かな登場人物が脇をかため、さまざまな悪魔やそれをやどした魔人たちが引き起こした犯罪との戦いが、硬質な筆致でえがかれていました。

人々を守るという決意のもと、事件の加害者すら救おうとして、事件を解決しても、より正しい選択があったのではないかと問い続けるジョンさんの真摯な行動が、とても魅力的でした。
信念のもとに困難と戦いつづける主人公がお好きな方におすすめしたい作品です。

魔女狩り事件を解決した超常事件捜査課は、かわいらしいバディ、ミシェルさんをむかえました。続なる事件と、それに立ち向かう彼らの活躍を拝読するのがたのしみです。

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