為になる異世界開拓日誌!

 ここに書かれたのは、まさに開拓日誌である。
 多分、作者の知識がふんだんに活かされた内容なのだろう。
 本来の意味とは違うが、知識チート部分が非常に説得力があり、他の小説ではわからないような問題点までもきちんと書かれていて、非常に強い説得力を持つ。
 これぞまさに、知識チートである。

 ただ、そこには確かに一つの物語があり、一つの歴史があるものの、私のようにドラマチックなものを求める者にはいささか消化不良もあるだろう。
 そのために★は1つ減らしたが、それとは別にしてこれは一読の価値がある話だと思う。読めば、目からうろこがいくつも取れるに違いない。

 読むときには、ぜひエッセイのように、またはあるひとつの開拓記録を学ぶつもりで読んでほしい作品である。そうすれば、深い感銘を受ける作品ではないだろうか。

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