天邪鬼の帰る場所

作者 橘 月

複雑な因果と綺麗な結末!落ち着いた和風ファンタジー

  • ★★★ Excellent!!!

訳アリの薬師「深」は、お喋りする鳥の「縁」を相棒に、旅をする日々を送っている。
山の中迷った彼が出逢ったのは、「与依」という嘘ばかり吐くという少女で――。

天邪鬼に憑かれた少女与依を、同じく妖に憑かれた薬師深が助ける。
キャッチコピーやあらすじどおりの、爽やかな物語ですが、物語はそれだけに留まりません。

嘘吐きな与依を忌避する村人、彼女を気にかける幼馴染の少年。
各々に事情があり、それらが複雑に絡まり合って、やがて物語は彼らの過去にまで遡っていきます。

哀しく切ない複雑な事情の先にあるのは、綺麗にまとまった結末。
読後にこのタイトルを見ると、なんだか感慨深いものが湧いてきます。
全8章24話と、とても読みやすい構成になっています。
落ち着いた和風ファンタジーが好きな方、是非読んでください。

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その他のおすすめレビュー

★★★ Excellent!!!

大人たちが罪を犯し、大人たちが隠蔽し、大人たちが……。
そんな村にたどり着いた薬師の深と、山彦鳥と呼ばれる喋る鳥の緑。
天邪鬼に取りつかれた問題児の与依を理解しようと進んで動く姿や、与依のどうにもな… 続きを読む

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