魔法少女サマーキャンプ

作者 ピクルズジンジャー

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★★★ Excellent!!!

由緒正しい「意地悪な魔女」の家に産まれた少女モモは、将来は正統派の魔女として活躍することを期待されていた。
ところが、モモは、現実世界の日曜朝に放送されている、東邦動画の『魔法少女キューティーハート』が大好き。きらきら可愛い魔法少女になることに憧れるモモは、次期『キューティーハート』の主人公を決めるためのオーディションに参加する。そこには、彼女と同じく「物語の光に照らされて生まれた影の国」からやって来た大勢の魔法を使う少女たちが集まっていた。
髪も瞳の色も、持っている能力もさまざまな少女たちが、寄宿舎生活を送りながら、オーディションの結果を待つ。
魔法少女の家に産まれながら正統派魔女に憧れるマミが、モモと出会ったとき、魔法の世界を揺るがす大変な騒動が巻き起こる。

ーー騒動の後、当時を記録していたモモの日記が公開されることになったという設定で、物語は始まります。元気のいい十代女の子の一人称で語られる、女の子同士のやりとりが、とても楽しく可愛らしいです。かつて(今も?)変身する魔法少女ものがお好きだった方には、懐かしいネタがあるかもしれません。私は「物語の光に照らされて生まれた影の国」という設定が好きです。それぞれの国で生きる少女たちが、己が世界の存亡をかけて……或いは、なりたい自分を求めて闘う、そんな物語です。

★★★ Excellent!!!

魔女、魔法少女、超能力者にアメコミヒーロー、エトセトラ、エトセトラ……。
様々な物語の世界(「影の世界」)が実在する世界。
日アサ魔法少女番組キューティーハートのオーディションに参加するのは、そんな「影の世界」の少女達。
やがてそのオーディションは大嵐を引き起こすこととなるのですが――その顛末を振り返るのが、魔法少女になりたい魔女(の孫)であるモモの日記です。

この作品に登場する女の子たちは、皆とびきり魅力的で可愛い!!!!
これに尽きます!!
夢や期待、野望など、明るい面ばかりじゃない、複雑な思いを抱えて、それでも自分なりの考えを持って前に進んでいく。
彼女たちは本当に活き活きとして輝いています。
これはぜひ読んで確かめてほしい…!

魔法少女番組を見たことがある人なら、あ、もしかしてこれが元ネタかな、なんて思えるようなところもちらほら。
昔テレビの前で楽しんでいたことを思い出して、懐かしい気持ちになりました。

とにかく明るくて楽しくて、読んでいて元気がもらえる小説です。
かなり凝った設定のはずなのですが、読むうちに彼女たちの物語にぐいぐい惹き込まれてすんなり受け入れて読み進めていました。

面白い物語が好きなひと――特に、魅力的な少女達の物語が読みたい人、魔法少女番組が好きな人にオススメです。

★★★ Excellent!!!

図書館にある児童書に登場するような、由緒正しい〝意地悪な魔女〟の孫娘モモ。
しかしモモは、日曜朝に放送される魔法少女番組キューティーハートの大ファンだった。
祖母に逆らって、キューティーハートオーディションに参加したモモだったが……。

大事件が起きたオーディションの数年後に公開された、当時のモモの日記。
という体で語られる物語。
「前書き」を読めば、何が起きたんだろう? と関心がわくこと請け合いです。

女の子たちは、それぞれに背景に物語を持っていて。
自身の夢と、親や周囲の期待がぶつかったり。
とっつきにくい子や意地悪な子やもいるけれど。
みんな、自分の物語のために必死なのです。

作中の某美少女戦士が「全ての夢見る女の子の味方」と言いますが。
最後まで読んで、夢は、全ての女の子たちの味方だと思いました。
面白かったです!

★★★ Excellent!!!

ごちゃごちゃしていて何が何だか分らない冒頭も、数話読み進めれば納得の文体。フィクションとメタフィクションの境界を蹂躙する世界観は超絶的に好き。「あの人」の語りになってからの展開は、知的なぶん惜しく感じるが、それも「魔女小説の語り」たる宿命か。タグは信用しないこと。「嘘松」にやられた人は読むべし。