見えなかったからこその感動

十五センチという題材をうまく使いこなしているな、と思いました。
主人公が植物に携わる職業ということで、目で見て綺麗だと思えるお花にも詳しいわけですが、その彼女が視力を失くすというのが切なさを助長しますね。せっかくの綺麗なお花を見せてあげることができないもどかしさ。
それが綺麗に最後の感動に繋がる元になっていて、物語としてとてもうまい運びだと思います。
文章も描写も相変わらず綺麗でした。

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